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コラム

編集部
KEIROとプロビデンス提携プログラム 「癒しケア」で自分に合ったプラン③-4

2019-02-09

“従来の医師”の枠を超えたケア




 「癒しケア」プログラムでは“従来の医師”の枠を超えたケアを提供しようとしています。

 「癒しケア」チームの医師が初めて患者さん(外来、または必要に応じて往診)にお会いすると、まず患者さんを診察します。この時には患者さんの主治医からリファーラルをいただいているので、主治医の診断書も見ながら患者さんの病状や治療の経過などを診ます。

 そして、今、患者さんは何に困っているのか、その困っていることに対して患者さんにはどのような治療が追加で必要なのかを判断します。

 ここまでは従来の医師とほぼ同じだと思います。

 私たち「癒しケア」チームの医師は、患者さんを診察する際に、患者さんやご家族と話しながら、何が一番心配なのか、何を一番知りたいのかを探り出し、明確にするお手伝いもします。

 患者さんやご家族にお会した時、知りたいことが明確になっているご家族は少ないです。「困っています。何に困っているのか分からないけれど、困っています」と、漠然としている方が多いです。

 困っている内容や知りたい内容は、皆さん、それぞれ違います。ある患者さんは痛みに困っている、あるご家族は親御さんが食事をしないので困っている、あるご家族は親御さんが徘徊するので困っている、ある患者さんは一人暮らしで以前はできていたことができなくなってきて困っている、ある患者さんはこれから何が起きるのかを知りたい、ある患者さんはどれくらい時間があるのかを知りたい。

 漠然と不安になって怖がっている状態の患者さんやご家族と一緒に、何に怯えているのか、なぜ怖いのかを探り出し、それら一つ一つを明確にすると、その人にとって一番良い治療や、一番必要なものを見つけることができます。

 私たち「癒しケア」チームが全てをサポートできるわけではありませんが、皆さんが一番必要としていることを明確にして、その病気を克服するサポートができればと思っています。

 このような医療サービスは、従来の医療からこぼれ落ちてしまっています。従来の医師は家族全員を集めてゆっくり話す時間も実際にはなくて、緩和ケアのトレーニングを全員が受けているわけではありません。そこで、「癒しケア」プログラムは、従来の医療の隙間を補う医療サポートとソーシャルサポートを提供しています。

 「癒しケア」プログラムのような医療は新しくて、まだ保険ではカバーされていないことが多いので、それを、KEIROとプロビデンスでカバーして、日本人と日系アメリカ人の高齢者の方々が利用できるようにしています。

 「癒しケア」プログラムのような医療は必要とされていると思いますし、このような医療をもっと広げていければと思います。


「癒しケア」について

「癒しケア」サービスは、日本語、または、英語で受けることができます。まず、KEIROにご連絡ください。電話相談は無料です。主治医のリファーラル(紹介状)は必要ありません。

電話の受付時間:月〜金 9:00-17:00
電話: 213-873-5791
メール: programs@keiro.org
対象: 日本語/英語を話す日本人高齢者、日系アメリカ人高齢者、その家族。

◆「癒しケア」サービスを受けるまでの流れ◆

①クライアントが、KEIROに電話する。最初、KEIROスタッフは英語を話すが、「Japanese Please」と言えば、日本語を話すスタッフが対応する。

②クライアントは、KEIROスタッフに、病状、状況などを話す。

③KEIROスタッフが、「癒しケア」チームに、クライアントからの話を報告する。

④「癒しケア」チームが、クライアントに、電話で連絡し、さらに詳しい話を聴く。

⑤クライアントが「癒しケア」サービス対象とみなされた場合、主治医にリファーラル(紹介状)を依頼する。
⑥主治医は「癒しケア」チームに、クライアントのリファーラルを提出する。

⑦「癒しケア」チームは、クライアントに、リファーラルを受理したことを伝え、この時点から、クライアントは、「癒しケア」サービスを受け始める。

ウェブサイト:Kerio 「癒しケア」

文・構成 金丸智美



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※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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