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特集記事



JANMへ行こう!! vol.5 - 夏休みの宿題・プロジェクトに活用しよう!
今月のガイド
リチャード・ワタナベさん

日系アメリカ人の4世。南カリフォルニア大学(USC)の遺伝学、特に糖尿病の遺伝についての研究をする博士。戦争経験者ではないが、他のガイドの情報を4世の視点から分かりやすく説明するガイドに定評がある。JANMで、毎週日曜にボランティア・ガイドとしてツアーを行なう。






—もうすぐ夏休み。小学生から大学生まで、学生の夏休みの宿題やプロジェクトに、JANMは非常によい情報源になりますね。日系移民の歴史を語る上で重要な役割を果たした人物のリサーチはもちろんですが、「これで成績アップ間違いなし!」というお勧めトピックを教えてください。

 「小学生ならば、『自由とは何か』についてリサーチするのはどうだろう。
 例えば、“もし、自分が、ある日突然、強制収容所に送られることになったら、どんな気持ちになるだろうか”というような質問を入れたアンケートを、いろいろな人たちにとってみる。そして、JANMにある展示を見ながら考える。それを感想文やプレゼンする。
 先日、JANMへ来た生徒たちは、インタビュー形式のテレビ映像を制作して、学校で高い評価を得たと聞いたよ。
 高校生の場合は、もっと踏み込んだ内容かな。アメリカ政府が定めた法律についてリサーチしてみるのもいいんじゃないかな。
 例えば、日本人に対して差別的な内容を含んでいた「Alien Land Act」 や「The Cable
  Act」の内容や、その法律によって日系移民たちは、どんな困難にあったのかなどをリサーチする。
 私が個人的に調べたら面白いだろうと思うのは、日系人のビジネスの歴史について。さまざまな法律や差別によって、日系移民は高学歴の人でも、普通の仕事に就くことができなかった。そこで、これまでには存在しなかった新しいビジネスを発展させたんだ。
 リトル東京には、代々続く成功したビジネスが幾つもあるんだよ。そういうアプローチでリサーチするのもいいんじゃないかな」


—展示の他に、JANM内のライブラリーHirasaki National Resource Center(HNRC)でもさまざまな文献や資料を見ることができますね。

 「JANMにはすばらしいリソースがあるから、ぜひ活用してもらいたいね。
 最初の第一歩は、ボランティア・ガイドツアーを申し込んで、JANMの中を知るのがお勧めだね。
 私は戦争経験者ではないから、実際の体験を語ることはできないけれど、その分、一人ひとりの興味にあった内容を重点的に説明できるように心がけているよ。
 もし、特定の質問があれば、ツアーの前に言ってくれたら、なるべくその内容を意識してガイドができると思うよ」


■ガイド・ツアー オンライン申し込み
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常設展
The Heart of community

JANMは、日系アメリカ人の歴史と体験を伝えるアメリカ初の博物館で、国立スミソニアン博物館の提携博物館でもある。アメリカの人種と文化の多様性に対する理解と感謝の気持ちを高めることが目的。訪問者はボランティア・ガイドから展示にはない興味深い話を聞くことができる。


Ongoing企画展

目立つ、目立たない: 日系アメリカ人・ハパの歴史
8月25日(日)まで

毎年8月にリトル東京で開かれる「二世ウィーク祭り」の二世ウィーククィーン中には、ハパも多い。



Upcomingイベント

「議会金メダル」巡回展
アメリカ7カ所で“本物”を期間限定公開
5月4日(土)~6月9日(日)

2011年、オバマ大統領は、第2次世界大戦中、激戦地で戦った日系アメリカ人二世の部隊に、アメリカで最も権威のある勲章の一つ、「議会金メダル」を授与した。国立スミソニアン博物館は、アメリカ国内7カ所のみで、“本物”の「議会金メダル」を展示する巡回展が開催する。その一つが、JANM。
昨年末に亡くなったダニエル・イノウエ元上院議員のオフィスに飾られていた442部隊の旗も展示される。日系人の誇りに触れる貴重なチャンス。見逃せない!

ターゲット無料ファミリーデー
5月11日(土)11:00~16:00

ターゲットがスポンサーする大好評のファミリー向け無料イベント。今回のテーマは、「Picture This」。
11:00~14:00 肖像画を、フルーツ顔に描こう!
12:00~14:00 日系人部隊、第100歩兵大隊と第442連隊戦闘団、MISの人たちに会えるチャンス!13:00~16:00 「Journey of Heroes」の漫画家ステイシー・ハヤシと一緒に日系人部隊について学ぼう。 「Journey of Heroes」のキャラクターと写真を撮ったり、ぬりえもできる。
14:30 スミソニアン博物館学芸員デビッド・ワード氏による企画展「Portraiture Now」のツアー。



ウィリアムズ・ダンカン USC宗教学部長
ダンカンUSC宗教学部長に聞く

Q なぜ、アメリカでは、日系、中華系、韓国系などという言葉があるのでしょうか?
A アメリカは移民の国だからです。社会学者はアメリカ人の国家、民族の源を注意深く観察します。例えば、ヨーロッパ系アメリカ人、フィリピン系アメリカ人、日系アメリカ人など。 コミュニティーの中で、国際結婚を通して、アメリカはルーツが混じり合い、多民族が混じった国です。 
 日本は移民の国ではありませんが、日本も歴史的には3つのグループが混じった島国です。北は「アイヌ」、南は「琉球や九州の人々」、東は「アジア大陸からの人々」です。

ウィリアムズ・ダンカン
JANM企画展「目立つ、目立たない:日系アメリカ人・ハパの歴史」キュレーター、HAPA Japan Database Project創設者



JANMに行くと日刊サン読者にプレゼント!

 入館料お支払いの際に「日刊サン掲載の『JANMへ行こう!!』を読んだ」と言うと、先着50名にNITTO TIRE特製バッグを、読者来館者に日系移民史ドキュメンタリー「知られざる政治家 ラルフ・カーとニッポン人」のDVDをプレゼント。
*入館料をお支払いの上、入館された方のみ対象。





JANM・ジャニム(全米日系人博物館)
Japanese American National Museum
 日系アメリカ人の歴史と体験を伝えるアメリカ初の博物館。アメリカの人種と文化の多様性に対する理解と感謝の気持ちを高めることが目的。ボランティア・ガイドに支えられ、訪問者は展示にはない興味深い話を聞くことができる。

100 N. Central Ave. Los Angeles, CA
Phone: 213-625-0414
http://www.janm.org
開館:火・水/金・土・日 11:00 ~17:00
木 12:00 ~20:00
休み:月曜
料金(企画展も含む):一般9ドル、シニア&学生&子供5ドル、メンバー無料
*木曜17:00 ~20:00、毎月第3木曜は無料
交通:メトロ電車:ゴールドライン「Little Tokyo / Art District」下車。徒歩1分
駐車場:あり。博物館前、他多数(有料)

★「ボランティア・ガイド」に関心のある方は、下記まで。
Phone: 213-830-5645



写真・文 ALICE HAMA, 文・構成  TOMOMI KANEMARU 
監修 MITSUE WATANABE (JANM MANAGER, JAPAN MARKETING & PR)

2013/05/04 掲載

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