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コラム: 1000字で文学名著
第10回 『檸檬』(レモン) 梶井基次郎
短編小説『檸檬』は、往時の文学青年によく読まれていた。得体の知れない沈鬱な胸懐や、ふと抱いたふざけた心を、光...
第9回 『草枕』 夏目漱石
今年は、夏目漱石没後百年、来年は生誕百五十年にあたる。 「草枕」の冒頭はあまりにも有名だ。 「山路(やまみち...
第8回 『ライ麦畑でつかまえて』 J・Dサリンジャー
筆者の青春時代における愛読書のひとつに、J・Dサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』(原題:『The Catcher in ...
第7回 『聖書』
聖書には『旧約聖書』(古い契約)と『新約聖書』(新しい契約)の二つがある。『旧約聖書』には、五つの文学書(詩...
第6回 『斜陽』 太宰 治
筆者は高校二年生のときに一度、大学二回生のときに一度、太宰 治の『斜陽』を読んだことがある。読後、あまり心が動...
第5回 『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ
老年のキューバの漁師サンチャゴは、かつてアフリカ通いの帆船の水夫であった。今は助手の少年マノーリーンと小さな...
第4回 『あめりか物語』 永井荷風
名古屋大学准教授の日比嘉高氏によると、『日本近代文学』第七十四集のなかで、『あめりか物語』は「日本文学」である...
第3回 『カラマーゾフの兄弟』 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
読むのに根気がいる超大作。複雑な四部構成(一編~三編、四編~六編、七編~九編、十編~十二編)。途中でわけがわ...
第2回 『雪国』 川端康成
川端康成の長編小説、『雪国』の冒頭はあまりにも有名である。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底...
第一回 『城の崎にて』 志賀直哉
「山手線に跳ね飛ばされて怪我をした、その後養生に、一人で但馬の城崎温泉へ出掛けた。」 これは、心境短編小説『...