編集部
長編映画『アナザー・イエスタデー』で好演! 池田直之が最優秀助演男優賞!! 2
2019-04-06
次のチャレンジは。
次回作は、僕が主役の短編映画が決まっていて、今は製作費などのファンドレーズの準備中です。
役は津軽三味線を弾くホームレスです。撮影は5月を予定しています。今度は主演男優賞をいただけるような演技ができるレベルになりたいです。
演じるとは。
毎回、いただく役が違います。父親でも怖い父親、人間臭い父親、やる気のないホームレス、殺人を犯した狂気のホームレス、ヤクザとか、いろいろです。
僕としては、演じているというよりは自分でいる感じなので、自分の中の一部分が出ているだけです。
いろいろなことをしたいですね。それこそ宇宙の平和も守りたいけれど、地球の平和を脅かしもしたい。
これまで生きてきて、いろいろなものを見てきたので、その場その場の自分は全然違いますし、想像できるものは表現できると思います。
それに経験したことは表現できます。これまで苦労もしたし、幸せなこともたくさん経験しました。
だからそれらを出せればいいですし、自分にとって嫌な経験も演技で伝えられたら良かったと思える。あの苦労のお陰で、この表現ができた、こんな言葉を真実味をもって言えた、とか。
今までの僕のすべての経験が活かされる気がして、それが嬉しいですし、そうしたいですね。
文句を言っていたくない。ああだった、こうだった、嫌だった、辛かったって、それで終わってしまうのはすごく嫌なんです。
お陰でこんなことができた、こんな風に評価されたというように、人に何か良いものを伝えられたら、俳優というこんな素晴らしい仕事はないと思いますし、人の役に立てると思います。僕は、そういう俳優になりたいと思っています。
◆良い役者は 善い人間
母がボランティアをしていた姿を見てきたので、僕自身も社会に貢献したいという気持ちが強いと思います。
何か良いものを伝えたいです。それをうまく伝えるには、良い作品に出たいですね。良いご縁があって良い作品に出演して、また良いものを表現して、より良いものにつながっていく。わらしべ長者じゃないですけれど(笑)。
良い役者は善い人間だと僕は思うので、そこは大事にしています。人間として成長することが役者として成長することだと思います。だから掃除とかゴミ拾いとか、そういうことが大事な気がしています。
今はアメリカで暮らしているので、日系社会の役に立つことをお手伝いしたり、人を支えたりとか、このようなことが自分が役者をすることにしても役に立つと思っています。
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※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。