Los Angelesの顔
No.78 大須賀美津子さん 2
2019-02-19
Mitsuko Floral オーナー
フローラルデザイナー
フローラルインストラクター
◆ウェディングのお仕事が多いですが、どのようなことを心がけていますか？
お客様のカラーテーマとスタイルを伺い、その方が望むウェディングの色合いをキャッチします。私がトップデザイナーとして一つサンプルを作り、他のデザイナーに制作を任せます。けれど、ブーケとブートニアだけは、お客様の気持ちをキャッチしているのは私なので、必ず私が作ります。お嫁さんに喜んでいただけるスタイルを作ることにしています。
それと、何か一つ、喜ばれるようなサプライズを加えることを心がけています。お客様とお会いした時にお客様がおっしゃったことをメモしておいて、それを基にサプライズを考えます。そうするとお客様がさらに喜んでくださるから、ウェディングの場合は、特に大感激してくださるから、私も必死です！
◆数々の賞を受賞していますね。
お客様から高い評価をいただいて、「The Knot Best of Weddings」を５年間連続受賞したので、昨年は「Hall of Fame」（殿堂入り）を果たしました。他には「WeddingWire Couples' Choice Award」を4年連続でいただきました。
最近はインスタグラムからのお客様が増えていて、リタイヤした主人と、「良いものを販売する手助けをしたい」とマーケティングをする娘もビジネスを手伝ってくれていて、ファミリービジネスとしてやっています。
◆多様な人種が暮らすロサンザルスでは、それぞれのエスニックグループの方々に人気の花はありますか？
それぞれに人気の花があります。これは人が生まれ育った所の文化が反映されますね。アジア系のお客様はアジアンな感じを喜ばれますし、パステルカラーを好まれます。ラテン系の方は黄色、赤、ホットピンク、ブルーなどビビッドな色を好まれます。カリフォルニアの太陽の下には、このような色が映えますね。
ロサンゼルスでは、それぞれのエスニックグループの方々が好まれる色があるので、それを勉強しなければならないのです。それが分かった上で、個人の好みがありますから、お客様が求めていらっしゃる、そして、喜ばれるものを制作するために、お客様とのコミュニケーションはとても大切です。
◆多様なお客様のオーダーにも対応できるスタイルを、どのように確立したのでしょうか？
私が習った生け花は小原流ですが、草月流も好きなので勉強しました。フローラルデザインについては３つの学校で学び、更に上のプロを目指して、全米屈指のデザイン専門大学であるＮＹのParsons School of Designでも資格を取りました。そしてこれらを全て融合させて、自分のスタイルを作りました。生け花もできますし、フローラルデザインもできます。お客様に高い評価をいただいているのは、これら全てが融合したところです。
◆フローラルデザインはどのような時に浮かびますか？
最近はアイディアが自然に湧いてきます。私は下積みがあって揉まれてきたので、花のオーダーをいただいて喜ばれる色を伺って作ると、どのオケージョンでも喜んでいただけるものを作れるようになってきました。
私はお花のインストラクターをしていますが、生徒さんたちが「アイディアが浮かびません」と言うと、「いろいろな所に行ったり、インターネットでサーチしたりして、いろいろな花を見て、勉強しなさい」と教えます。一番いいのは花を買ってきて、小さいものでいいので作ること、鍛錬することです。そうすると、自分の色が出てきて、自分のスタイルができてきます。
◆今後について聞かせてください。
ニーズがある限り、本気で真剣にお客様と向き合って、体力が続く限りやっていきたいなと思います。
ウェブサイト：www.mitsukofloral.com
インスタグラム：@mitsuko_floral
フェイスブック：@mitsukofloral
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日刊サン編集部
