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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第396回 相撲の勝負と四股名の面白さ

2016-10-13

九月場所で大関の豪栄道が十五勝全勝で優勝、相撲ファンを驚かせた。
白鵬の休場で、大関・稀勢の里の優勝と横綱昇進の期待が高まったが、稀勢の里の成績は十勝五敗で終わり、横綱昇進の夢を果たせなかった。
代わりに次場所で優勝か準優勝すれば豪栄道の横綱昇進と、メデイアが書きたてている。
水を差すようだが、白鵬の戻ってくる次場所で豪栄道の優勝、準優勝の線はまずないとみる。
過去十五日制になって大関で終わった力士は稀勢の里ら現役四力士を入れて三十六人いる。
勝率でみると稀勢の里が七割五厘で一位、琴奨菊が五割八分八厘で一九位、豪栄道が五割六分二厘で二六位、照ノ富士が五割一分三厘で三三位。
勝率七割以上の稀勢の里さえなれない横綱に五割台の豪栄道が挑んでもまず無理だ。
仮に万一、横綱に昇進する奇跡が起きても、成績不振で三場所以内で引退に追い込まれるだろう。

ファンの関心は勝負だけではない。力士の四股名も様々な思い入れがあって興味を引く。
豪栄道は名前の豪太郎の豪、栄は出身校・埼玉栄高の栄、道は相撲道と栄高の監督・山田道紀の道からとったそうだ。
過去には滑稽が売りの稲妻雷五郎という横綱がいたし自動車早太郎という力士もいた。
一昨年初土俵を踏んだ育盛義洋は体調不良の不戦敗、○勝一敗で引退した。「育ち盛り」とはいえ六五㌔の細い体ゆえ相撲にはならなかった。
ペリーが黒船で横浜にやってきた一八五三~五四年の頃は小柳常吉が本名で大関を張っていた。
日米和親条約を結んだ後、二十五人の力士が登場し余興を演じた。「肥え太らせた牡牛、激しい運動は無理」と陰口をたたかれたが、現実は彼らの見立てがはずれた。
一七○㌢、一五○㌔、アンコ型の小柳が一時に米兵三人を相手に組み合ったが、たちまち一人を持ち上げ、一人を小脇に抱え、残り一人を踏みつけ動けなくしたという。
日本相撲史、横浜市史にみえるが、ペリー提督日本遠征記の記録にはない。よほどの不面目と判断したのだろう。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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