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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第402回 したたかな時期大統領トランプ氏

2016-11-25

 テレビ時代の外交は臨場感にあふれている。
 外国首脳に先駆け四五代米大統領になるトランプ氏と異例の会談に臨んだ安倍首相は、テレビを前に「信頼できる指導者だ」と述べた。
トランプ氏もFBで「素晴らしい友情が始まった」と応じた。
TPPや米軍駐留の負担増の結論を急ぐより友情を築くことを優先した日本政府は、とりあえずホッとしている。
 トランプという人物は粗野で礼儀知らずに見えた。そう見えたのは選挙キャンペーンまでのこと。
次期大統領を決めた今はしたたかに過激な発言を控えている。
「日本の核武装を容認するなんて言った憶えはない」と平気で白を切る。 
だが例の不法移民だけはよほど頭にきているらしく「国境に壁は作る」と言い続けている。
米国の激昂ぶりを印象付けてメキシコとの交渉を有利に運ぶ腹だろう。
 
 キャンペーン中から安倍首相とはうまが合いそうと言っていた。
「日本にはとても強くて賢いリーダーがいる。久しぶりに良いリーダーだ。うまくやっていけるだろう。アベは私のことを気に入ってくれるだろうし、私もアベを気に入ると思う」
日本車の売れるのが気に入らないらしく二・五%の関税を三八%に上げると息巻いていた。
「我々は関税ゼロ(記憶違い)で数百万台の自動車を売るのを許している。わが国はひどい目に遭っている」
「シボレーを東京で見たのはいつだ?全然見かけないぞ、我々はいつも打ち負かされている」
防衛費の負担増に応じない場合、日本を守らないと脅しをかけている。
「我々は世界の警察官にはなれない。相応の負担をしないなら、何百万台も車を売りつける日本を守ることができなくなることもある」
「もし我々が攻撃されても、日本人は何もしないぞ。家でソニー製のTVを観ているだけだ」
気に入らないのは日本人の英語。「日本に沢山友人はいるが、日本人の英語はバカにしているよ」
米国第一主義の次期大統領トランプ氏。来年早々尖閣とTPPが日米同盟を占う試金石になる。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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