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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第416回 激闘!トランプ対メデイアの対決

2017-03-09

「これほど不誠実なメデイアを見たことがない」。トランプは記者会見の席で息巻いた。
「君らは明日、トランプがわめきちらしたと伝えるだろう。私はわめき散らしていない。君たちは不誠実だ」。 
「目には目を、歯には歯を」。やられたらやり返すのが旧約聖書の教え。
彼らの行動基準がこの調子だから、トランプ対メデイアの格闘は当分続くとみるべきだろう。
トランプはCNNを「フェイクニュースの源流」と口撃している。
ニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズ、政治専門メデイアのポリティコ、ニュースサイトのバズフィードも彼の逆鱗に触れ、会見場から追放されている。
メデイアは口々に「政治への自由なアクセスこそ民主主義。言論の自由の抑圧だ、権力の乱用だ」と抗議している。
ウオールストリート・ジャーナルは「閉ざされた取材には一切参加しない」、ワシントン・ポストも「トランプ政権は非民主的な道筋にある」と強い調子で非難。
 
 反トランプの機運は民間でも高まっている。
 キニピアック大学によると、「メデイアはトランプより信頼できる」とする有権者の比率は五二%、トランプ支持を一五%も上回っている。
ニューヨーク・タイムズのバケット編集局長は「大統領がわが社を狙ってツイートするたび、購読者が大幅に増える」と語っている。
箴言に「非難は風に似ており、目に見えなくても感じとれる」とあるが、その真反対がトランプだ。風のデリカシーを全く欠くのが彼の真骨頂だ。
非難に次ぐ非難は乱暴な直観力だけだ。
新大統領の言動を大目に見てやるメデイアの猶予期間がある。当選百日間のハネムーンだ。
ところが就任一ヵ月半でこのざまだ。
カリフォルニアで発見された新種・蛾の学名はネオ・パルパ・ドナルド・トランピと言う。
頭に金髪風を装う蛾の趣がトランプにそっくりなのに由来している。
Wゲートのニクソンをはじめ、メデイアに勝った大統領などいない。
金髪トランピは破滅に向けて駆ける白昼夢なのかもしれない。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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