編集部
◆インタビュー連載◆10 西本敬一JETROロサンゼルス 事務所所長
2017-02-09
西本敬一日本貿易振興機構(以下、JETRO)ロサンゼルス事務所所長に、ロサンゼルスでのJETROの展開やプライベートでのライフワークについて聞いた。
(金丸智美)
ファミリーヒストリーはライフワークであり郷土愛に繋がる
所長 この度、ロサンゼルスに赴任するにあたって、祖先のことをいろいろと調べたり、いろいろなものを受け継ぎました。
今回でアメリカは二度目の駐在なので、祖父や曾祖父が呼んでくれたのかなという気がしていますし、縁もあったのかなと勝手に思ってます。
私の父もアメリカに留学してコロンビア大学で教育学の博士号を取得して、日本に帰国してからは大学で教えていました。私の親戚は全員が学者で、私だけがサラリーマンです。学者になろうとは思いませんでしたが、海外に携わったほうがいいかなと思い、JETROを受けました。
学者の家に育ったことも影響してか、物事の本質を考えたり、教育的な部分に自然に目がいってしまいます。バリバリのサラリーマンになりきれないところがあります。
―ファミリーヒストリーについてお詳しいですね。
所長 ファミリーヒストリーは私のライフワークで、とても大事なことです。また郷土愛に繋がるものです。
自分が生きていく上で、祖先が見ているかと思うだけで、ヤルキも出てきます。このようなことを大事にしたいと思っています。
昨年は、出張で管轄州の一つのハワイに行ってきました。日系アメリカ人の力、日系アメリカ人の歴史が、想像以上に深いことを、思い知らされました。もっとハワイに行かないといけないなと思いました。
また日本とアメリカを繋ぐ協力者として、日系アメリカ人の方々にお願いをしていくという意味で、ハワイを知ることは非常に重要だと思いました。
(つづく)
【西本敬一所長】1988年にJETRO入会。2003年は財団法人世界平和研究所に主任研究員と出向。2006年にはジェトロニューヨークセンター次長(事業担当)。JETROのウイーン、ハノーバー、熊本、岐阜にも勤務。その他に宮崎県グローバル戦略アドバイザー、岐阜県高山市海外戦略アドバイザーを兼任。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。