編集部
◆インタビュー連載◆08 西本敬一JETROロサンゼルス 事務所所長
2017-02-07
西本敬一日本貿易振興機構(以下、JETRO)ロサンゼルス事務所所長に、ロサンゼルスでのJETROの展開やプライベートでのライフワークについて聞いた。
(金丸智美)
西本所長の祖父・西本三十二氏が書いた著書『放送50年外史』上下
「放送教育の父」と呼ばれた祖父
所長 父方の祖父、西本三十二はアメリカで初めてラジオに触れて、ラジオが教育を変えると確信したそうです。日本でラジオでの教育を普及しようと、学校教育放送を始めました。今で言えばインターネットですね。
当時、アメリカではラジオによる教育が進歩していましたが、日本では先生が言ったことを書き留める教育でした。その時代に、ラジオを通じて生徒が自発的に学習をするやり方を日本に導入した張本人です。
祖父はNHKが主催する教育・教養番組の国際コンクールである日本賞の第1回審査委員長を務めた他、帝塚山学院院長・学長であった1969年には、アジアのノーベル賞とも呼ばれるマグサイサイ賞を受賞し、「放送教育の父」と呼ばれています。
私が覚えている祖父は仕事人間で、いつも書斎にこもっていたので、私はそんなに話したことはありませんでしたが、「英語とコンピューターだけはしっかりやっておけ」と言われました。
(つづく)
23才の三十二氏が取得したパスポート
【西本敬一所長】1988年にJETRO入会。2003年は財団法人世界平和研究所に主任研究員と出向。2006年にはジェトロニューヨークセンター次長(事業担当)。JETROのウイーン、ハノーバー、熊本、岐阜にも勤務。その他に宮崎県グローバル戦略アドバイザー、岐阜県高山市海外戦略アドバイザーを兼任。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。