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コラム

JERCの教育相談Q&A
vol8 幼児期の教育は非常に重要で、人格を形成する時期です

2016-09-19

Q:今回は、子どもを育てていく上で、とても大切なことをお伝えしたいと思います。「鉄は熱いうちに打て」と言われているように、幼児期の教育は非常に重要で、人格を形成する時期なのです。私は、4つの項目について、就学するまでに教育しておく必要があると考えています。

A:これは日本でもアメリカでも同じです。就学するまでに、人間としての基本姿勢ができていれば勉強を嫌がったり、友達をイジメたり、悪の道には進むことはありません。アカデミックな教育が始まる前、幼児期にしっかり家庭で親が教育しておきましょう。

①“あいさつ”をしっかり躾ましょう!
 一日の始まりである朝のあいさつは大切ですね。親は子どもに「おはよう!」、子どもは親に「おはようございます!」と言います。そして知っている人に会ったら「こんには!」「さようなら」が言えるようにします。異文化の国アメリカには、3つの魔法の言葉があります。「Thank you」、「Please」、「Excuse me」は、どのような家庭でも親が教える言葉で、「Good Morning」などのあいさつの言葉と共に躾けられています。人間の基本である“あいさつ”は、先ず親がよいお手本を示しましょう。

②人への想いやりや感謝の心を育てる
 自分が他人からされて嫌だと思ったことは、人にはしない。自分が他人からされて、嬉しかったと思ったことは人にしてあげる。他人から言われて嫌だな、と思ったことは他人には言わない、これらの“心”は幼少期から家庭で育むものです。また感謝の心をもつことも、同時に教えていきましょう。家族の間でも「ありがとう」のことばが使われていると、例えば、他の人からプレゼントをいただいたときや、お世話になったときにも自然に「ありがとうございます」が言えますね。

 兄弟姉妹や友達とおもちゃを取り合ったとき、どちらかが「どうぞ、先に使っていいよ」と言ってくれたならば、必ず「ありがとう!」と言えるように導きましょう。

③あと片付けが最後まできちんとできる子は、勉強もできる!
 出して遊んだおもちゃや読んだ本は、必ず元に戻す。始めた事は、最後までやり通す。このようなよい習慣が付いている子どもは、やはり学校の成績もよいですね。「達成感」を味わっているからです。勉強は自分が達成感を味わったとき、次への挑戦に対する“意欲”が湧いてきます。再度、達成感を味わいたいからです。例えば、子どもが絵を描いている途中で他の遊びに移ろうとしたとき「最後まで描いてしまおうね」と言って、お母さんが傍で見ていてあげましょう。そして完成したとき「よく頑張ったね。上手に描けたよ!」と褒めてあげることが大切ですね。

④家事手伝いをさせる
 子どもは、お母さんのお手伝いをすることが大好きです。年齢にもよりますが、洗濯物をたたむ、テーブルを拭く、食事の際には箸などを並べる等々、簡単なことから子どもに依頼してみましょう。

 5、6歳になると、クッキー作りやハンバーグのタネを丸めたりする仕事も手伝えるようになります。たいへん喜びますよ。これも達成感を味わえるよい体験です。それに加え、“手”を使うことにより、脳によい刺激が与えられますから、家の仕事はどんどん手伝ってもらいましょう。

 子どもを育てるとき、他人に任せるのではなく、できるだけ自分の手で育てる!このことを忘れないで下さい。子どもが成長したとき、親が自分と共に歩んでくれたかどうかをしっかり覚えていますよ。

 そして一番大切なこと、父親と母親は同じ教育方針を基に、毅然たる態度で子どもに向き会うことです。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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岩永留美

教育アドバイザー

新しく赴任されたばかりのご家族、すでに数年滞在されている皆さま、お子さんの教育でお困りのことはありませんか?  海外での子どもの教育は、分らない事ばかり。異文化の中で、戸惑われていることも多いのではないでしょうか。 世界中どこからでも日本語でご相談ください。

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