後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第313回 整形美人は美人といえるか
2015-02-19
コンテスト等の『美人』選考基準に問題はないか。整形美人は真に美人といえるのか。
昨年末の『世界で最も美しい顔一○○人』で韓国女性歌手グループ・アフタースクールのナナさんが一位になった。
一昨年はフランス女優マリオン・ケテイヤルに次いで二位だったから、折り紙付の美人だ。
韓国からはナナさんら十三人、日本からは八位の女優桐谷美玲さんら四人が『美しい顔一○○人』に名を連ねている。
『美しい顔』は男性にとっても憧れだ。微笑をたたえた美顔は社会を照らす太陽ともなる。
その一方で、表面的な美形にこだわるあまり、美しければ何をしても構わないとの風潮が一般化していないだろうか。
ビューテイ・コンテストにさえ堂々と整形美人が登場する昨今だ。
金で美顔を得るから、正直者がバカをみる。
過去十年のビューテイ・クイン優勝実績によると、ベネズエラがミスユニバースで三度、ミスインターナショナルで二度、ミス・ワールドで一度と、際立っている。
優勝した女性は必ず美人養成学校でダイエットメニュー、メーキャップ、スピーチレッスン等を学び、美容整形を施し大会に臨んだという。
美形の娘を持つ親ほど貧乏から脱出することのみ考え、娘がミスクインになれば実現する甘い生活を夢見ているという。
国際美容外科学会の最新データ(二○一三年)によると、人口一千人当たりの美容施術件数は韓国が一六・○○回で世界一位。日本の一・七倍に当たるという。
整形大国・韓国の女子中高生は親の勧めで美容手術を受けるケースが日常化している。
韓国に継ぐ二位はギリシャの一四・○○回、三位イタリアの一三・四七回で、四位ブラジル、五位米国と続いている。
乳房、脂肪吸引、まぶた、鼻、しわの補強に人気が集まっている。
ビューテイ・コンテストに整形美人が出場する資格があるのかどうか、公平な結論を早急に出す必要がある。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。