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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第264回 無節操の日本のテレビ

2014-03-04

 昔の人は「言葉は人物の鏡」といったが、今も真実の伝で、言葉を聞けば人物がわかります。
 今はテレビ時代、「テレビは現代の鏡」と言い換えていいかもしれません。
 テレビとてビジネスなので、どんな番組でも人件費プラス儲けがなければ成り立ちません。
 広告費の増減で儲けは決まるけど、スポンサーはスポンサー論理で、PR効果の薄い番組には付き合いません。
視聴率にらみで広告を出すか出さないかを決めます。
 結果、テレビ局はスポンサーの広告ほしさに必死で視聴率アップに努めます。大衆受けだけを狙います。
 安易な発想の行く手は食べ物、医師もの、事件もののオンパレード、新分野の開拓などテレビ人の頭にありません。
 例えばA局の医師ものに人気が立つと、すぐさまB局が後追いします。まだ行けるとみるとC局が続きます。
 冒険は二の次で視聴率さえ稼げたら当座OKなのです。
横並び文化、ここに極まれり。この無節操、見るに耐えません。

日本のテレビが視聴率におびえ、視聴者の〝善導″など全く頭にないのは残念至極です。
 昔のメデイアは読者に媚びるより、真実を伝えることを使命と心得ていたように思います。
 今のテレビはスポンサーと視聴者に媚び、浮ついた世相に阿るばかり。
 例えばある職場の女性が男性を「水野」などと呼び捨てにする。ええ?ここを何と心得る。徳川江戸城の殿中ではないのですぞ。
 呼び捨てにできるのはファーストネームのはず。この島国の非常識!
 例えば詫びを入れても許してくれない。「本当に済みません」と最敬礼しても応えてくれない。
最後は封建制を体現したかのような「土下座」。
 さしもの相手も上から目線で許してやってもいいと形相を変える。
 姓の呼び捨ても卑屈な「土下座」もこの日本だけに通用する古い習慣。ちょん髷時代を現代劇で誇張、面白がるなんて大衆の〝悪導″です。
 テレビは大衆文化の後退と白痴化を促して恥じることがありません。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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