JERCの教育相談Q&A
vol.72 新しい学年の始まりに向けて
2026-07-26
現地校に通う子ども達は長い夏休みもそろそろ終盤に入り、新しい学年に向けて期待感も高まっているのではないでしょうか。初めて「学校」という場を経験する子ども達、進級する子ども達それぞれに皆、向学心に燃えています。初めて出会う担任、或いは教科担当教師、そしてクラスメートとの学校生活が有意義なものとなるように、教師と保護者が一体となって応援することが大切です。まず始めに夏休みで不規則になっていた生活習慣を見直しましょう。早寝早起きの習慣、そして一日の始まりに大切な朝食はしっかりとるようにしたいですね。
1,新しい学年のスタート
教師、クラスメートともに新しく出会うのですが、スタートが肝心ですから気を付けてお子さんの様子をみていましょう。そしてこれから1年間お世話になる先生とのコミュニケーションも大切です。先生とお会いする機会があれば「私は、○○の母です」と言って挨拶をしておくとよいでしょう。しばらくするとクラスのボランティアを募ってきますが、できる範囲でお手伝いしてみてください。
学校内でのお子さんの様子を見ることができますし、親がクラス内に居ることで子どもが安心することもあります。先生と親しくなることはよいことですから、積極的に参加してみましょう。
2,クラスでの日本人同士のヘルプの問題
日本から編入して間もないため、英語を理解していない生徒に対して、教師がもうすでに数年学んでいる日本人生徒に通訳を頼むことがあります。また授業中に分からないことを教えてあげる役目もあるのです。頼まれた生徒は、自分も授業を受けながらですから結構負担になることもあるでしょう。「お互いさま」という精神は大切なのですが、お世話になっている側の保護者は相手への心遣いを忘れないように!相手のお母さんには「いつも有難うございます」と、一言お礼の言葉を述べておきましょう。そしてお子さんにも、できるだけお友達に負担をかけないで自分でするように伝えておきましょう。何もかも頼ってしまう子どももいるようですが、本人のためにもよくありません。
3,二言語での学習のスタート
新学期がスタートすると、また二言語で学習する生活が始まります。短期滞在の子どもは、近い将来再び日本で教育を受けることになりますので、日本語力を高めておかなければならいという目的もあります。しかし長期滞在を予定している家庭の子どもの場合、なぜ日本語でも学ばなければならないかという目的が設定されていないため、高学年になると挫折するケースがあります。親と会話がで
きる程度の日本語力でよいのか、読み書きができるところまで求めるのか、保護者の方の教育方針が問われるところです。そして両者共に、英語で学んでいる子ども達への後押しができる「日本語教育」が望まれます。“第二言語は、母語の力を越えない” この言葉を忘れることなく、これからスタートする新学年、どうぞ頑張ってください。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

教育アドバイザー








