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コラム

ピアノの道
vol.177 在外日本人の日本

2026-05-17

日本でこの記事を書きながら思うに、演奏や講演や教師をこんなに楽しく有難くいつまでも続けていたいと思えるのは、放つよりも大きなものを聴き手や聴講者や生徒からもらっているからだ、ということです。

帰国して2日目に行った独奏会。時差が演奏に影響しないか心配だったのですが、客席からの笑顔に心配がふっとびます。頷きながら腕全体を使って大きな動作で拍手を送ってくださる男性を見ていると張り切ってしまいます。休憩が終わって後半開始の際「お楽しみいただけてますか?」と壇上から問いかけたら、皆さんの拍手とともに「サイコー!」と叫んでくださった女性に会場全体が湧きます。

保育園児対象に行った音楽会では小さなお客ちゃん達が体いっぱいで音楽を楽しんでくれました。ドビュッシーを弾きながらみんなで蝶々になって踊ってもらいました。ダイジェスト版で中間部を省いて弾き終えたら「もう一回!」とねだられてびっくりしました。そして1歳児から5歳児の聴衆が目を閉じて真剣にバッハを聞き入ったりするのです。

世界のどこでもいつも音楽交流には勇気と元気を沢山もらいますが、日本での音楽活動で特に物凄い勇気をもらうのは、やっぱりここが私の出発点だからなのでしょうか。鶯が鳴く緑濃い日本の初夏に、私はひたすら感謝の気持ちに満たされています。同時に日本に対するユニークな視点と国際経験を持つ我々在外日本人ならではの日本還元・社会貢献というのがある、したい、と強く思うのです。2025年時点で日本在住の日本人の間での有効パスポート保有者は18%。日本の外での体験や思い出に恵まれている在外日本人は、言葉や文化の壁を越えて気持ちが通じ合った時の感動や、平和や国際協力の慈しみを語り伝えることができると思うのです。

音楽の輪!広げていきます。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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