JERCの教育相談Q&A
vol.68 簡単ではない英語の習得
2026-03-22
日本人は、第二言語である英語の習得が苦手な民族であると云われています。文字はもちろんのこと文法も異なり、またその背景にある文化や習慣も、日・英の言語間の距離を大きくしています。これらの問題を抱えながら、日本から両親と共に現地に降り立つ子ども達、その多くが現地の学校に入学、編入している状況です。今回は英語で学ばなければならない子ども達の英語習得について、学齢別にお伝えいたしますので、参考になさってください。
1,幼児から小学2年生、3年生
8歳後半までは、母語をしっかり確立させることを第一に考えてください。幼児期はまず日本語で言語能力を養いましょう。ABCを教える前に先ずあ・い・う・え・お、を教え、小学1年生からの学習に備えてください。現地校で学び始めたお子さんは、第二言語である英語が入ってきますが、3年生、4年生くらいまでは日本語での学習をしっかり継続しましょう。現地校に通いながら日本語で読解力、書く力を付けておくと、その言語能力が英語での学習に移行しスムースに学んでいくことができます。英語での日常会話は、小学3年生くらいまでは近所の子ども達と遊ぶだけで身についてきます。但し日常会話レベルの英語力と、学習するレベルの英語力には大きな差がありますので、会話ができているからといって、学習ができる英語力が付いているということではありません。
2,小学4年生、5年生~中学1年
英語のレッスンのために、ネイティブの家庭教師に依頼される方が多いかと思いますが、小学4年生以上は頭で理解できる言語で説明を受ける方がよいでしょう。即ち日本語と英語のバイリンガルの先生に指導していただく方が、確実に習得できるのではないでしょうか。
小学4年くらいからWriting が重要科目になります。母語である日本語で文章が書けない生徒は、第二言語である英語でも書けません。先ず日本語で日記や感想文などを書く練習も並行して続けましょう。
3,中学2年生~高校生
日本語で英文法を学んでおくと、現地校での学習に役立ちます。またReadingはすべての教科に影響しますので、しっかり力を付けていきましょう。Reading に特化した現地の塾もあります。
現地校は多くの宿題が出されますが、宿題に取り組むことで英語力が付きます。またその内容は成績に影響しますので、頑張って期日までに提出してください。
学校生活では、クラブ活動やボランティア活動も大切です。大学受験の際、学校側は成績だけでなく高校4年間の活動状況にも注目します。勉強以外で継続できる興味のある活動を見つけ、素晴らしい学校生活を送ってください。
現地校において、英語での授業に他の生徒と同じように参加できるようになるには5年から7年かかるといわれています。第二言語で学ぶという地道な努力を重ねて初めて、お子さん自身の財産になるのです。ご家庭での十分なサポートが必須となりますので、常にお子さんと共に歩む気持ちで!!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

教育アドバイザー








