ITのススメ
Vol. 27 ワンギリコールの目的は?
2026-03-01
最近知らない番号やSCAMと表示される番号もしくは非通知からのワンギリ電話が多いと感じませんか。
誰がなんの目的でかけてくるのだろうと思っている方は多いのではないかと思います。かける側はいくつかの目的があるのです。一番多いと思われるのは対象者のクレジットチェックなのです。単純にFICOのスコアではわからない対象者の困窮状態を調べるのが目的です。
携帯電話は現代社会において生きていく上での必須ツールです。その携帯電話料金を未払いで止められているかどうかのチェックをすることで繋がらなければかなり困窮しているはずとラベルが付けられます。ここで最低限の支払い能力の有無が計られるわけです。
その情報はクレジットが悪い人に高金利のカードを発行する金融機関に販売されたりします。FICOのスコアは悪いけど携帯の支払いができるなら、金利30%のカードを300ドルリミットで取らせようとする三流金融会社に販売したり、ファイナンシャルリテラシーが低い人を騙して金儲けする悪徳業者などに販売して利益を稼いでいます。AIが普及した現代社会ではこのワンギリコールからリスト作成までを完全自動化できるので、販売業者だけでなく高利貸しなどちょっと危ない系の会社も自社で情報収集してたりします。
しかしこのケースでは対象者に降りかかる危険性は高くありません。情報漏洩などの心配もないのです。実際に被害が発生する可能性があるのは+から始まる国際電話のコールです。+86-〇〇〇〇-△△△△みたいなやつです。折り返しコールが目的のこれらにかけてしまうと1分50ドルとかチャージされてしまいます。
国際電話ってそこまで高くないよねと思われるかもですが、これには色んなカラクリがありまして、様々な国を中継されてしまうパターンです。これはA国にかけたコールがB国に中継され、さらにそこからC国に中継されてという具合です。そして中継料が発生し、その金額が詐欺師たちの懐に入る仕組みを作っています。さらにその中のどれかにPremium Rate Number(日本で一昔前に流行ったダイヤルQ2みたいなもの)が仕掛けられているとその金額は一気に跳ね上がります。
なので知らない国際電話に折り返しコールをかけてはいけません。このPremium Rate Numberは犯人が1分あたりの通話料を自由に決めることが可能なのです。本来は課金が始まる前に課金される旨を通知する義務があるのですが、法整備の弱い国でやれば、それを隠したまま課金を始めることも可能になるので大いに注意が必要です。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

日本生まれ 22 歳で渡米、1998 年にYuki’ s PC Lab をダウンタウンLA で起業、多くの日系オフィスやパソコンユーザーへサービスを提供し、現在ガーデナにて修理や改造、クラス、コンサルティング業務を継続中。
Yuki’s PC Lab 1011 W. 190th St, Unit 1/2 Gardena, CA 90248 424-396-3258








