JERCの教育相談Q&A
vol.67 教育相談より ~進級できないと言われました!~
2026-02-22
ある保護者の方からのご相談です。
現在、現地校2年生の子どものことで相談があります。昨年12月の担任とのカンファレンスの際、英語の読解力が低いこと、そして書くことにも問題があると指摘され、このままでいくと3年生への進級は難しいと言われてしまいました。私は英語で会話しているので、読み書きも問題はないと思っていました。これから子どもをどう指導していったらよいのでしょうか。私達は現地に滞在して4年経っています。
《回答》
このお子さんは、4歳ごろより異文化の中で育っておられるようですから、母語である日本語がどのくらい育てられていたかが問題となります。言語能力がどれくらい付いていたかですね。日本語での読解力や書く力が弱ければ、当然第二言語である英語でもできません。第二言語は母語の力を越えないのですから。そして日常会話と学習する言語はレベルが違います。英語で会話ができていても、学習言語とのレベルには大きな差がありますので要注意です。
お子さんは日本語授業補習校とか塾で、日本語での学習をなさっていますか。学年レベルの学力を身に付けていくことで言語能力が養われますので、漢字学習も大変ですが3、4年生くらいまでは日本語教育に力を入れましょう。
1,日本語で読解力をつける
短い本でよいのでたくさん本を読ませましょう。そしてどのようなストーリーだったのか聞きます。また市販の国語テキストを利用して、毎日読解の問題を与えます。また幼少期からの読み聞かせを小学校に入学していても継続するとよいですね。読後に内容について話せるように導きます。理解していないと答えられませんので大事な時間です。
2,日本語で書く力をつける
毎日、日記を書く習慣がつくとよいのですが、週に3日でも構いません。学校での様子や出来事を日記帳に書いてみましょう。文章を書くためにアイデアを引き出し、文の構成を考えなければなりませんからよい練習になります。また家族で旅行に出かけた後に感想文を書くのもよいですね。
お子さんが書いた文章は必ず保護者の方が読んで、良いところや直した方がよいところをお子さんに伝えましょう。
現地校でしっかり学んでいけるかどうかは、お子さんの母語である日本語で言語能力がしっかり身に付いているかどうかに掛かってきます。幼少期から小学4年生くらいまでは、ご家庭でもしっかり日本語力を付けるためのサポートをなさってください。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

教育アドバイザー








