JERCの教育相談Q&A
vol.62. 子煩悩な父親はよい子を育てる ~絶大なお父さんの影響~
2025-09-28
成績の良い子、学力の高い子どもの父親は、その多くが子煩悩であるといわれています。米国でも以前父親が教育熱心な家庭の子どもは、成績も優秀であるというデーターが発表されました。仕事に追われ帰りが遅いお父さんも多いかと思いますが、できるだけ時間をつくってお子さんとの時間を大切にしましょう。
1,お子さんとの関わり方
家の中では積み木遊びやブロックあそび、抱き上げて「飛行機ごっこ」など、お子さんと関わり合いをもちながらいろいろなおしゃべりができますね。お天気の良い日には近くを散歩しながら虫の話や草花について、お父さんが知っている限りを話してあげましょう。公園でタコあげやキャッチボールも楽しいですね。またお弁当を持ってピクニックに出かけることも、子どもはとても喜びます。動物園や博物館、そして小学生になれば美術館や音楽会などにも連れて行ってあげましょう。中学生以上なると友人と出かけることを好み、親とは行動を共にしなくなる傾向がありますが、時にはサイクリングや映画鑑賞、サイエンスセンターなどにも出かけてみてはいかがでしょうか。
2,重要な父親の役割
子どもは 父親とのおしゃべりを楽しみながら、語彙を増やし言い回しを会得していくようです。母親から得るものとは異なった知識も習得し、言語も豊かに育っていきます。母親は日常に追われ、口調も命令形で抑圧的なものの言い方になりがちですね。毎日ガミガミ言われているので、子どもも聞き流してしまう傾向がありますが、ゆったりと余裕を持って対応してくれる父親には、素直に耳を傾けてくれるのではないでしょうか。
もう一つ父親には重要な役割があります。それは、常に子どもに接している母親の話をよく聞いてあげることです。母親は大切な子どもを日々養育するという、重要な仕事を担当していると思ってください。その「親業」も経験が浅く、不安や戸惑いも多々あります。母親が相談してきたときや、不安を訴えたときには真剣に聞いてあげてください。そしてどう対処したらよいのかを十分に話し合いましょう。
母親がハッピーでないと良い子育てはできません。
子どもの非行や登校拒否などは、家庭の中での父親の影が薄いことも影響しているようです。父親からの愛情を感じないで育った結果と言えますね。父親に深く愛してもらった子どもは、言語能力をはじめ運動能力、社会的能力、そして人格のすべてにわたってその基礎が培われていくと言われています。
長い人生、お子さんと関わっている時間は短いですよ。どうぞ親子の時間を大切に!!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

