キム・ホンソンの三味一体
vol.232 喪失を受け入れることのできる心
2025-09-07
カトリック教会の神父でもある作家井上洋治さんの『人はなぜ生きるか』という本の中で、「人生で一番大切なことは何か」について、彼はこのように書いています。「私たちは、健康にしろ、財産にしろ、友情にしろ、家庭にしろ、たくさんそういう大切なものを持って、また、そういった大切なものにささえられて生きているわけですけれども、いざそういうものを失ってしまったときに、価値のある大切なものを失って色あせてしまった時に、その色あせ挫折してしまった自分を受け入れることができる心というもの、それが考えてみれば人生で一番大切なことではないかと思う。」
確かに私たちが生きていく上で頼りにしているすべてのものは、いつか必ず失うものばかりです。しかし、私たちはまるでそれらを永遠に失わないかのように振る舞いつつ、自分自身を誤魔化しながら生きているのではないでしょうか。
いざそれらのものを失って途方に暮れる時、私たちはどうしたら良いのか。そのような悲しみ痛みを抱えた人に対して自分は何かできるだろうか。そして、すべてのものを失っても決して失うことのないもの、つまり井上洋治さんのいう「大切なものを失って色あせてしまった時に、その色あせ挫折してしまった自分を受け入れることができる心」とは何かについて話す講演会が行われます。明日の午後2時です。どなたでも歓迎します。お気軽にお越しください。
無料セミナー「神さまのグリーフケア」
日時:2025年9月6日(土曜日)
2pm–2:45pm講演、3pm–4pmお交わり(お茶とお菓子付き)
場所: 聖霊の実ルーテル教会
2706W 182nd St. Torrance, CA 90504
お問い合わせ:(310)339-9635 / khs1126@gmail.com キムまで
礼拝:日曜日午前10時(ハンティントンビーチ)、日曜日午後2時(トーランス)
お問い合わせ:khs1126@gmail.com (310) 339-9635
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

