ITのススメ
Vol18 カメラの進化はどこに向かう
2025-05-30
近年のスマホのカメラの進化には驚くべきものがあります。さらに写真閲覧アプリの進化も目を見張りますね。カメラの場合はどこまでも滑らかにするため解像度がどんどん上がり、手ぶれ補正や被写界深度の調整、望遠にマクロ撮影とテクノロジーの進化に使う側が追いつくのだろうかと心配になる今日この頃です。一方写真アプリも写っている被写体だけを抜き出して別な風景に貼り付けたり、写真の中の邪魔なオブジェクトを簡単に消したりできる機能まで備わり、AIと組み合わせればどんな写真でも生成できてしまうなんとも恐ろしい時代になってきました。スマホカメラは手軽さの徹底追求をし、プロのクオリティでで撮影ができ、かつ使い勝手が良くなるような方向の進化が続いています。
一方デジカメの方は大部分がスマホに淘汰されてしまい、手のひらサイズのデジカメは探すことが困難な時代になって、各カメラメーカーは生き残り戦略としてデジタル一眼カメラに開発の情熱を注いでいる今日この頃です。デジタル一眼カメラはスマホとの差別化をはかるためスマホの小さなレンズでは到底無理な超望遠や各種パラメーターの調整をいかに簡略化するかに心血を注いでいる感があります。スマホかデジカメ、どちらを使うのかはカメラを使う用途や状況に左右されるので一概にどちらがいいとは言えませんが、いつでもどこでも、スマホはそばにあるので身構えない写真が撮れ、シャッターチャンスを逃すことも少ないですね。一方のデジタル一眼カメラは、その大きさを生かし暗い場所での撮影や望遠撮影、さらにボケを大きくコントロールできるので大切な写真や記念写真、営業などに使う写真とかに向いています。望遠はスマホでも可能ですが、スマホの望遠はデジタルズームなのでズームするほど画質が悪くなるのが特徴なのです。一方のデジタル一眼カメラは光学ズームなのでズームしても画質が粗くなることはありません。なので適材適所、使い分けるのが現代流のカメラの使い方と言うことになります。余談ですがデジタル一眼カメラには2タイプあります。一眼レフとミラーレスです。一眼レフは高画質、レンズの交換が簡単にできる、バッテリーの持ちが良い、高速連写が可能。ミラーレスはコンパクトで持ち運びが便利、4K動画撮影など動画に特化した機能が充実している、初心者でも簡単に高画質な写真が撮影できるなどの特徴があります。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

