HIS 2025-08-28

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コラム

ピアノの道
vol.153 わたしはピアノが弾けるので

2025-05-16

♪もしもピアノが弾けたなら~思いのすべてを歌にして~きみに伝えることだろう♪そんな昭和56年の歌があります。だけど西田敏行にはピアノが無かった。それには戦後生まれの時代背景や、「ピアノは女性」という当時の性差別など、様々な要素があったことは想像に難くありません。

一方、次世代女性の私はピアノが弾ける―というか、職業ピアニストなのです。しかも在米36年目の日英バイリンガル。飽食の時代の健康優良児で小6の時から168cm。空の旅の一般化もあって18歳の時ボリビアで国際演奏旅行を初体験して以来、欧州・北南米・東アジアとドサまわりしながら自分なりに見聞を広めてきました。世界の多様性や不平等を目の当たりにしながら湧き上がってきた疑問解明のため、音楽博士号も修得。最近では音楽の効用を謳いながら社会に関連性のある演奏活動を続ける「Dr.ピアニスト」として、執筆活動や講演なども増えています。態度も面の皮も年々成長中の堂々フェミニストです。

そんな私の成長を可能にしてくれた世界が、急激な過渡期を迎えています。「人間みな平等」の理想に向けて進化を続けていくように思えたアメリカ合衆国。そのUSAがここ数か月の間に、移民や異人種や弱者に排他的な政策を矢継ぎ早に打ち出し、科学に裏付けされた社会福祉や環境保護を解体し、教育機関や国際協力体制を弱体化しています。

西田敏行は、もしもピアノが弾けたなら「人を愛した喜びや、心が通わぬ悲しみや、押さえきれない情熱」を「きみ」に聴かせると歌いました。私はこの混乱時、ピアニストとしてその人情を訴えたいという欲求と責任を感じています。

先月末、ワシントンD.C.とウェストバージニア州で行った演奏活動のハイライトを4分の動画にまとめ、YouTubeに挙げました。音楽がいかに人と人を繋げられるか、小さな例ですが提示できていると自負しています。御覧頂ければ幸いです。

“MUSIC HEALS US: D.C./WV April 2025” Makiko Hirata


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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