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コラム

ピアノの道
vol.151 コケました~!

2025-04-18

リトル東京ランニングクラブの仲間を応援しに生まれて初めてLAマラソンを応援しに行ったのが3月16日。26,000人のランナーズがそれぞれの目標を掲げて一生懸命走る―その壮観は「人間みな兄弟」の理想の体現!

(私も心身ともに強くなりたい!)(不安や逆境にブレない、理想にまっしぐらのかっこいいマキコになりたい!)そう思って来年のLAマラソンに登録しました。

仲間に励まされながら毎朝ちょっとずつゆっくりと走行距離を伸ばして10日目の今日。ズデ~~…‼ 両手・両ひざだけでなく顎まで地面にぶつけ、しかも勢い余って前滑りしたので、ちょっと悲惨です。3日後にDCで、婦人参政権運動を機に創立されたWoman’s National Democratic Clubでの演奏があるというのに…擦りむいた顎が小学生みたい。

最近、浮足だっていました。総領事館からの<外国人登録証明書の携帯義務の厳格化に関する注意喚起を受け、グリーンカードは現物が必要なのか写真でもよいのかググりまくる(諸説あり)。関税のニュースを受けて買い物に走る。米国務省の「Catch and Revoke」(AIを使って留学生を始めとする在米外国人のSNS投稿などを調べ、滞在許可を取り消すプログラム)に関して調べ、自分のこれまでの出版物が心配になって読み返す。…焦燥感に駆られたり、突然「ファイト!」と燃えてみたり、平常心を忘れていました。

鏡を見て顎を消毒しながら息をゆっくり吐き出し、そしてピアノに向かいます。初心に帰ろう… 戦時中もっと怖い思いをしただろう祖父母や、暴君政権の元で音楽活動を続けた前世紀の巨匠たちに尊敬の念が芽生えます。「腹が減っては戦はできぬ」は、ただ単にどんな非常時でも食事は取れというだけではない。どんな時でも日常をきちんと営みなさい。堅実に進みなさい。そういう教訓なんだなあ。

こけたのはありがたい天の啓示だったのかもしれません。明日DCに向かいます。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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