JERCの教育相談Q&A
vol.49 子は親を映す鏡 ~親の価値観が子どもに与える影響~
2024-07-26
昔から「子は親を映す鏡」と言われています。子どもをみれば、どのような親に育てられたかが分かり、親をみれば、どのように育てられている子どもかが分かるからです。
子どもを育てて行く上で、親の価値観が絶大な影響を与えると言われています。では親の価値観とは何でしょうか。それは親自身の経験や教育、社会的背景、そして個人的な信念よって形成されるものなのです。
1, 道徳的な価値とは
正直さ、勤勉さ、そして社会的に常識ある行動や態度など
2, 教育に対する価値観とは
学校教育の重要性、知識やスキルの習得に対する期待
3, 家庭の役割とは
家庭内での役割分担。親子の関係。家庭内の規律やルール
4, 社会的な価値とは
社会全体に対する見方、他人との関係、コミュニティや社会への貢献
5, 文化的価値とは
伝統や習慣、個々の文化への想い
親の価値観は子どもが成長する過程で、多くの場合その子どもの価値観や行動に影響を与えるため、親がどのような価値観をもっているかは、非常に重要だといえます。
また昔から“子は親を映す鏡”という言葉があります。子どもを見れば親がどのような人物かが分かります。また親を見れば、その子どもがどのように育っている子どもなのかが推測できるのです。
親は自分の持っている価値観を子どもに押し付けるのではなく、日常の会話の中でさり気なく伝えていってください。例えば家庭の中での夫々の役割を決める、必ずおはよう、お休みなさい、いただきます、ご馳走さまを言う習慣をつけるなど、家庭の規律やルールから導入するのもよいでしょう。
そして「お母さんは、こう考えているよ」「お父さんは、こういう意見だよ」というように、親の考えを発言することにより、子どもに親の価値観を伝えていくこともできます。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。