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コラム

ピアノの道
vol.100 分業と協力

2023-03-03

 「マキコは作曲はしないの?」しばしば聞かれます。

 実は高校から修士までは作曲も勉強していました。でも、演奏や執筆はせずにはいられない私が、作曲はしなくても平ちゃらです。

 西洋音楽では当たり前の「作曲をしない奏者」や「演奏しない作曲家」は、産業革命の分業の影響があります。作曲と演奏がそれぞれ専門化する更にその前は、音楽家は踊り、ダンサーは音楽家でもあったのです。

 極端な分業化の結果、現代人は仕組みを知らない機材や社会に頼り切って生活しています。舞台芸術でも同じく。特殊教育・訓練を受けたプロの演技を受け身で『消費』するのが主流になりました。かくいう私も完全にピアニスト。暗譜演奏の場数を何百と踏んでいても、即興演奏をする羽目になったら冷や汗をかきます。

 分業社会を批判するのは簡単です。量産と機械化が便利さと裕福さを主流化した今、代価として浮上した環境汚染の解決法は、多くの人が他人任せです。その背景には、分業化の結果「一人では何も作れない・変えられない」という無力感が習い性になっている現代人の受動性があるのではないでしょうか?

 でもそんなこと言っても何の役にも立ちません。むしろこう思ってお互いを奮い立たせては?「時間も力も視野も限られている個人が集まって、協力してここまでの文明と産業の開化を成し遂げた。だから同じように一人一人ができる事を精一杯やって皆で力を合わせれば、これからどんな困難も乗り越えられる!」

 一つの音は音楽には成りえません。でもその音が無くてはあり得ない音楽もある。同じように個人で社会は動かせない。でも個人が沢山集まって今までの社会や風潮を創り上げきたし、未来も創り上げていくのです。私は音楽家として、胸を張って楽観主義を貫き、理想論を述べ、人間賛歌を発信し続けます。

この記事の英訳はこちらでお読み頂けます。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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