NikkanSAN_TopBanner_2023-05-07

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

コラム

JERCの教育相談Q&A
vol.33 子どもの母語を育てる アルファー語(具体語)とベーター語(抽象語)に注目!

2022-12-23

 子どもは母のことばで育てなくてはならない。母語がわかるようになってから、外国語を始めても遅すぎることはない、と言語学者も力説しています。今回は子どもの「こころ」を育み、「知能」を育てることばについてお話し、母語を育てることの大切さをお伝えしたいと思います。

1)アルファー語(具体語)とベーター語(抽象語)

  お母さんはアルファー語(見ることも触ることもできる言葉)でゆっくり話しかける。子どもは最初アルファー語を習得し、それからベーター語(見ることも触ることもできない言葉)を習得していく。その双方が習得されたところで『子どもの心』が生まれる。それが三つ子の魂である。

 『これはえほんね。これはリンゴ。これはボール』とお母さんは子どもに語りかけると、子どもは目で見て触りながら物の名前を覚えていく。語彙の習得である。

 それから幼稚園に通う年齢になると、そこでベーター語をしっかり身に付けさせる。大人の話を聞く訓練が始まる。先生の話が聞き分けられるようにすることが大切である。

 そして母親は家庭の中で、頭の中で解ることばを育むことである。昔話やおとぎ話を毎日きかせることで、見ることも触ることもできないことばを育む。
 
2)小学校で具体的言語の理解から抽象的言語の理解への移行

*母乳語(具体語)・・・見ることも触ることもできることば。犬と言ったら、そこに犬がいなくてはいけない。
*離乳語(抽象語)・・・見ることも触ることもできないことばで、頭の中で理解することば。

 子どもには幼少期よりフィクション、物語、新しい思想、発見などの離乳語をしっかりと教えることが大切です。昔話やおとぎ話を毎日聞かせること、絵本を読ませることで育まれ、小学校での学習に大きな影響を与えることになります。

 また本だけでなく、母親からの多くの語りかけも子どもには影響を与えます。単語を口にしたり質問をすることで、頭の中にインプットされていくのです。

 先ずは、母語である日本語を育てることがいかに大切なことなのか、お分かりいただけたことと思います。
 子育てでお悩みの方、ことばの教育についてもっとお知りになりたい方は、下記までお気軽にご相談ください。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
Facebook   Twieet

岩永留美

教育アドバイザー

新しく赴任されたばかりのご家族、すでに数年滞在されている皆さま、お子さんの教育でお困りのことはありませんか?  海外での子どもの教育は、分らない事ばかり。異文化の中で、戸惑われていることも多いのではないでしょうか。 世界中どこからでも日本語でご相談ください。

Phone: (310)502-3603




[ 人気の記事 ]

第230回 碧い目が見た雅子妃の嘘と真

第249回 尻軽女はどこの国に多いか

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 後編

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー① アメリカについてよく知ることが大切

第265回 天才と秀才、凡才の違い

第208回 日本と北部中国に多い下戸

第227回 グレンデールに抗議しよう

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 前編

第173回 あなたの顔の好みは?

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー③ アメリカについてよく知ることが大切



最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組3月 Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ