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コラム

ピアノの道
vol.91 大統領令で文化芸術の促進!

2022-10-13

 インフレと生活費の高騰。国際紛争によるエネルギー安全保障問題。世界的な流通問題。景気後退の噂さ。不安定な株市場…

 今まではこういう時に真っ先に削減されてきたのが文化芸術事業でした。でも、医療機器の発展によりソフトパワーの効用がデータ化出来るようになり、徐々に意識に変化が起こっています。社会の進歩・発展は直線ではない—特にトランプ政権時代には暗澹たる思いになる事もありました。しかし、パンデミックや環境問題による自然災害の増加など、グローバルな問題が多発・深刻化する中、徐々にソフトパワーの底力が認められてきています。

 National Arts and Humanities Month(文化芸術月間)前夜の9月30日に、ホワイトハウスから非常に勇気づけられる発表がありました。芸術・人文学・博物館・図書館サービスの促進に関する大統領令です。

 「芸術・人文学・博物館・図書館サービスは我が国のウェルビーング、健康、活力、そして民主主義に不可欠である。これらは、アメリカの魂としての多文化性や民主主義を反映する。何世代ものアメリカ人が理想と掲げて来た完璧な連帯の実現に必須な要素である。…(中略)文化芸術教育やプログラムがアメリカ中の子供たち全員に行き渡り、成功に必要な豊かな創造性を培えるように、アクセスを増やす。この政権の環境問題に向けての対応は、連邦政府と社会の芸術・人文学・博物館・図書館への支援によって強化されるだろう。…(後略)」

 トランプ政権が文化芸術に対する予算や企画を大幅に削減したのに対し、バイデンは政権発足直後からこれらの企画の再開や新規格の展開、予算の回復と更なる増大・成長を重ねてきています。

 日本でも読書の秋、そして芸術の秋ですね。眉間にしわが寄るニュースが多い中、好きな本を読み、絵や音楽を鑑賞して、頬が緩み、呼吸が楽になり、元気な自分が戻ってくるのを一緒に実感しませんか?「腹が減っては戦は出来ぬ」と同じ。すさんだ心ではチャレンジに対応できません。

この記事の英訳はこちらでお読み頂けます。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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