NIKKAN SAN 2021-01-05

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コラム

受喜与幸 ~受ける喜び、与える幸せ~
vol.47. 自分の力で何でもやろうと思わない2

2022-09-16

 前回の続きです。何でも自分の力でしようとせず、物事は半分くらいまで自力を尽くしたら、残りの半分は、自分よりもっと大きな存在にまかせてしまう。そんな「前向きの放棄」を覚えることも大切だということをお話ししていました。

  年齢を重ね、自分の限界について理解が深まるにつれて、「まかせる」ということも自然に行えるようになってきました。

 実を結ぶかどうかの結果についてはあまり思いわずらうことなく、種を蒔けるようになったのです。思うとおりにならない物事についても、怒るよりも先に自分の無力を省みることが多くなり、その無力をことさら自分で責めることも少なくなってきました。

 何でも自力で何とかしよう、何とかできる、しなくてはならないと考えるから自分の無力がかえって際立ち、腹も立つのです。

 しかし、その無力を認めて、いつもゼロから行えば、実がなろうがなるまいが、どんな結果もオーライである。自力偏重を捨てて、最終的にすべてを天に預けてしまえば、天が悪いようにはしないだろう。
 そう考えるようになったら、気がずいぶん楽になりました。気が楽になったら、不思議なことに前よりずっと、物事がうまく運ぶようになったのです。

 ただし、私がここでいう「まかせる」は、怠惰とは違います。まかせる=なまけるのではありません。それは、「(自分で)する」のではなく、「させてもらう」という感覚です。

 天が大きな意思をもって、大きな何かをされようとしているのなら、そのごく一部だけでも自分に担わせてくれませんか……こういう感覚です。

 祈るにしても、「私はこうしたいから力をください」ではなく、「その計画の一部を自分にも手伝わせてください」と祈ります。自分の願いの成就に天の力を借りるというより、天の意思の成就に自分を参加させる。

 そのような、何か大きなすう勢の中の〝ひとこま〟として自分を位置づける姿勢をもてたとき、人生がうまく回りはじめました。

 自分中心の目で物事を見る、自分の力だけを頼みにするという自力の狭苦しさを離れて、ただこれだけの自分、どうしようもない自分、そんな無力な存在として大きなものに向かって自分を開放する。
そのとき無力は非力になり、非力は微力になり、微力がやがて強い力となっていくのではないでしょうか。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新原豊

新原 豊(にいはら・ゆたか)
1959年東京生まれ。ロマリンダ大学宗教学部卒、同大医学大学院卒。1989年よりUCLAハーバー総合病院にて血液内科と腫瘍内科に所属。ハーバード大学で公衆衛生学修士課程を修了。2005年よりUCLA医学部教授に就任。Emmaus Life Sciences, Inc. 会長兼CEO、EJホールディングス㈱ 取締役会長。Emmaus Life Sciences, Inc. の株式シンボルは、”EMMA” です。




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