NikkanSAN_TopBanner_2023-05-07

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

コラム

旅は呼んでいる。
vol.69 東京都 ~小笠原諸島:父島①~

2022-08-26

 イグアナなのに海に潜って海藻や蟹を食べる“ウミイグアナ”という種が存在する。エクアドルのガラパゴス諸島にのみ生息し、他にもこの地域で独自の進化を遂げた種が多々おり訪れてみたいが、実は日本にも“東洋のガラパゴス”がある。


 2011年に世界自然遺産に登録された頃、丁度ダイビングにはまっていたので小笠原諸島周辺は海の透明度が抜群、その青さは“ボニンブルー”と呼ばれ、希少種のシロワニ(サメ)や、ハシナガイルカ、アオウミガメなど大物が比較的簡単に見られると知っていた。東京から1000km、交通手段は船のみで24時間もかかるため躊躇っていたが、乗船してしまえば甲板で夕陽や星空を眺め、ご飯を食べて寝たらあっという間に到着。父島からさらに船で20分ほど行くと南島があり、日本最大のアオウミガメの繁殖地でところどころ砂地にカメの足跡があった。入り江もサラサラの白砂もとにかく美しく、久しぶりに外国へ着たのかと脳が錯覚を起こしてしまった。
 

 


 ダイビング中には通常オレンジ色の“ファインディング・ニモ”に登場するクマノミの黒バージョン、白っぽい体に黒い斑点がぽつぽつと広がるアジアコショウダイなど珍しい魚類がいて並べるとキリがないが、一番嬉しかったのは以前八丈島で見逃した、着物の友禅染めに似た柄でのチョウチョウウオの一種、ユウゼンがたくさんいたこと!
 

 


 散々潜って魚を見ていると癒されると同時に、無性に食べたくなるのは野生の本能が残っている証拠だろうか。父島の食材をふんだんに使った料理のある“洋風居酒屋CHARA”で近海のキハダマグロやソデイカ、ギンガメアジの刺身やチギ(バラハタ)の天ぷらなどを堪能。また、中華料理屋“海遊”では高級魚アカバ(アカハタ) が丸々入ったラーメンが、出汁がよく効いて美味しかった。
 
 父島と本土の定期便 “おがさわら丸”は6日に1便のため、島での最短の滞在は3泊4日になる。とにかく毎日海三昧だったので海メインにはなってしまうが、まだまだ父島の魅力は尽きない。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
Facebook   Twieet

加西来夏

職業:旅する映画ラヴァー。映画の聖地であり、年中カラっとした最高の気候…世界中を旅しているけど、やっぱりL.A.が大好きです。年間視聴映画100本以上、訪問39ヵ国~。好きな言葉は“世界は驚きと奇跡に満ちている”。ご意見はkasai.laika@gmail.comまで!




[ 人気の記事 ]

第230回 碧い目が見た雅子妃の嘘と真

第249回 尻軽女はどこの国に多いか

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 後編

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー① アメリカについてよく知ることが大切

第265回 天才と秀才、凡才の違い

第208回 日本と北部中国に多い下戸

第227回 グレンデールに抗議しよう

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 前編

第173回 あなたの顔の好みは?

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー③ アメリカについてよく知ることが大切



最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組6月B Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ