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コラム

来夏の映画観ようよ♪
vol.106 <番外編:ドラマ> チャッキー

2022-08-05


 「写真、撮ってもいいですか?」。ユニバーサル・スタジオのベンチで等身大のチャッキーと座っている女性を見かけ、まるでハリウッド俳優を見かけたように大興奮。が、人形は途端に“Hi, I’m Chucky. Hi-di-ho!”と喋り出し、腰を抜かした。
 
 事の発端は1988年。シカゴの連続殺人鬼チャールズ・リー・レイが刑事に撃たれ玩具店で死ぬ際、側にあった“グッド・ガイ人形”にブードゥー教の秘術で自らの魂を移す。そんな事など露知らず、犯人死亡で事件は一件落着したかと思われたが、その人形は6歳の少年アンディの元にプレゼントとして贈られて以来、30年以上に渡り大勢の人間を殺害してきた。巡り巡って、今回はアンティーク人形を使って芸術作品を作るのが趣味の少年ジェイクがガレージセールで“彼”を購入してしまい、再び惨劇が始まる。
 
 リメイクも含め既に8作品あるカルト的人気シリーズが、遂にドラマ化!正直、4作目に花嫁ティファニーが登場、子供まで産まれて以降は食傷気味だったが、全ての作品を見てきたからこそドラマ版チャッキーの大暴れ具合、チャーミングにすら思えてしまう人格、皮肉なユーモアが存分に味わえる仕組みになっている。そう、凶悪な彼に愛着すら覚えてしまうのだ…それは、これまであまり描かれることのなかった元々の人間としてのチャールズ・リー・レイの過去のエピソードが多々散りばめられているからだろう。今や人形のはずなのに人間臭いセリフや言動が随所に滲み出ていて、ホラーにも関わらず笑えるシーンも多い。ちなみに彼の声担当の俳優ブラッド・ドゥーリフは72歳、連続殺人鬼としての貫禄も十分出ている上、美しい実の娘も重要な役で出演しており、なるほど、遊び心ある洒落た演出だなと思った。
 
 冒頭のチャッキーはスタジオ側の粋な計らいだったのか、はたまた一般人のアメリカン・ジョークだったのか。いずれにしろあの日はウォーキング・デッドのお化け屋敷でも叫びまくり、存分にホラーを味わった。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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加西来夏

職業:旅する映画ラヴァー。映画の聖地であり、年中カラっとした最高の気候…世界中を旅しているけど、やっぱりL.A.が大好きです。年間視聴映画100本以上、訪問39ヵ国~。好きな言葉は“世界は驚きと奇跡に満ちている”。ご意見はkasai.laika@gmail.comまで




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