NikkanSAN_TopBanner_2023-05-07

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

コラム

受喜与幸 ~受ける喜び、与える幸せ~
vol.9 生命は希望的につくられた存在である

2021-12-17

 人間をはじめ、生物はそもそも希望的につくられている存在だと思います。言い換えれば、生命はその誕生の最初から〝希望〟というものをプログラムされて生まれてきているということです。

 たとえば、生命はホメオスタシス(恒常性)という仕組みを生まれながらに有しています。外の環境が変わっても体温や血圧は一定に保たれるし、小さな傷なら放っておいても自然に治ってしまう。外部から侵入してきた異物をやっつける免疫機能も平等に備わっています。

 つまり、生命はあらかじめ「生きる」ようにつくられているのです。生きるほうへと自然に促されている……これが希望的でなくて何でしょうか。

 そう考えると、では生命をそのような形につくったのはだれか。生命にこのような希望の種を植えたのはだれなのか。そういう疑問にぶつかりますが、これは科学の言葉ではいまだ解明されていません。しかし、その存在を「サムシング・グレート(大いなる何か)」と呼び、認めている科学者も大勢います。

 呼び名はともかく、私たちをつくった存在がたしかにあり、さらに驚くべきことに、その存在は、私たちが幸せに生きられるように、環境をすべて整えて、私たちを誕生させたと考えたほうが納得のいくことが多いのです。

 長引く不況や、予想もできない自然災害など、たしかに現代は、希望をもちにくい時代といえるかもしれません。

 しかし、どんな困難の中でも、希望は探し求めれば与えられ、私たちは自分たちの選択次第でそれを育てることができます。希望を見いだすように促すのは、私たちを幸せに導こうとしている生命の指示なのだと私には思えるのです。

生命に宿っているその根源的な力を信じ、ゆだねることがあらゆる問題を解決する道をきっと開くでしょう。われわれがいまできることは、生命の力の中に希望を探し求めることなのです。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
Facebook   Twieet

新原豊

新原 豊(にいはら・ゆたか)
1959年東京生まれ。ロマリンダ大学宗教学部卒、同大医学大学院卒。1989年よりUCLAハーバー総合病院にて血液内科と腫瘍内科に所属。ハーバード大学で公衆衛生学修士課程を修了。2005年よりUCLA医学部教授に就任。Emmaus Life Sciences, Inc. 会長兼CEO、EJホールディングス㈱ 取締役会長。Emmaus Life Sciences, Inc. の株式シンボルは、”EMMA” です。




[ 人気の記事 ]

第230回 碧い目が見た雅子妃の嘘と真

第249回 尻軽女はどこの国に多いか

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 後編

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー① アメリカについてよく知ることが大切

第265回 天才と秀才、凡才の違い

第208回 日本と北部中国に多い下戸

第227回 グレンデールに抗議しよう

特別インタビュー アシュラムセンター主幹牧師・榎本恵氏 前編

第173回 あなたの顔の好みは?

NITTO TIRE 水谷友重社長 ロングインタビュー③ アメリカについてよく知ることが大切



最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組3月 Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ