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コラム

ピアノの道
vol.61 カタリナ島と命の儚さ

2021-07-16

 七夕も過ぎ、夏本番!皆さん、いかがお過ごしですか?
 
 独立記念日の3連休に初めてカタリナ島を訪れました。フェリーに揺られて1時間15分。着いた先はLAの日常生活から遠く離れた別世界です。潮風に揉まれ、たっぷり太陽を浴びて野生の島を歩き回ります。風と鳥と波以外は何も聞こえない、完全な静寂。耳の洗濯は、命の洗濯でもあります。
 
 リフレッシュして、さあ再稼働‼...と思ったら急に体調を崩し4日間寝込みました。消化器官が水さえ受け付けないのです。私は二十歳の時に大病をして生存率50%と言われたことがあります。その時を思い出す悪寒と高熱。一瞬(もしや…?)と最悪の想像をしました。幸い2日目には高熱も落ち着きましたが、げっそり痩せました。寝床を出て初めて4日ぶりにピアノを弾いたのが昨日。音に共鳴して手の内がジンジンとする感覚に感動しました。
 
 回復中、起き上がるとふらつく中、溜まっていた読書が捗りました。今、環境問題について詰め込み勉強をしています。このままでは数十年後に世界は破綻をきたす、と専門家が警告しています。居住可能な土地・食料生産・エネルギー・水…そういう資源が激減し、環境移民が大量化し、現在私たちが普通に思っている生活は過去の物になるでしょう。そんな中、ある科学者からお誘いを受けたのです。科学者の被害を最小限に抑え込むための知識。社会学者たちのどうやったら協力体制を創り上げ、社会を解決に向けて動員できるかという知識。そして音楽家の共感と一体感を創り上げる力。この3つを融合させることで環境問題に対処しようという試みへのお誘い。私は自分が今まで培ってきたものを世の為・人の為に応用する事が出来れば本望です。精一杯やらせて頂こうと思いました。
 
 命も自然も地球でさえも、儚く限りあるものです。でもだからこそ誇りと夢と希望を持って満喫しようではありませんか。

この記事の英訳はこちらでお読みいただけます。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべり始めた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳で国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽人生が目標。2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェロー。脳神経科学者との共同研究で音楽の治癒効果をデータ化。音楽による気候運動を提唱。Stanford大学の国際・異文化教育(SPICE)講師。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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