NIKKAN SAN 2021-01-05

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コラム

ピアノの道
Vol.58 持ちつ持たれつ

2021-06-04

 ロサンゼルスでは感染者の数も随分と減り、私にも収録などのお仕事が入ってくるように成りました。無観客でも、他の音楽家と共演したり、スタッフなどが私の演奏で喜んで下さったりすると私の培ってきたものが役に立っているという喜びが、音楽の喜びを増長します。今月末にはコロナになってから初めて、実に16か月ぶりの生演奏の予定もあります。

 そんな今だから言えますが、コロナ禍の一時期、自分の存在意義を疑問に感じ、苦しくなった時がありました。音楽の治癒効果を謳っていながら、ロックダウン状態ではオンライン活動のみになりました。自分は何のために子供の頃から練習を重ね、博士号まで取ったのか。全く役に立てていない。そんな時に思い出したことが在ります。アメリカに来たばかりで英語に苦労していた頃。手取り足取り私に色々教え、手助けしてくれるアメリカ人の友達に「申し訳ない」と恐縮していたら、こう言われたのです。「Giving is taking and taking is giving―人間は必要とされることを必要としている。あなたの役に立てさせてもらえることで、私はあなたから大きなものをもらっているんだ。」苦しくなった時に周りの励ましや応援を甘受できたのは、この時にもらったこの言葉が在ったからだと思います。

 そして今は、私がまた「Giving」をさせて頂ける状態に戻りつつあることが本当に嬉しい。疑問を感じたり苦しくなったりしても、練習を続けてこの日に備えてくることができた特権や周りのサポートに心から感謝して、今度は私が社会に還元出来たら本望です。

 今回のコロナ禍は社会問題を色々浮彫にしてくれました。でも私は皆がお互いに心を開き合い「Giving is taking and taking is giving」という心を保てれば、一致団結してより良い将来に向けて前進して行けると信じています。一体感や共感力を社会に蔓延させる音楽活動を目指して、張り切って前進します。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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平田真希子 D.M.A. (Doctor of Musical Arts)

日本生まれ。香港育ち。ピアノで遊び始めたのは2歳半。日本語と広東語と英語のちゃんぽんでしゃべっていた娘を「音楽は世界の共通語」と母が励まし、3歳でレッスン開始。13歳で渡米しジュリアード音楽院プレカレッジに入学。18歳のボリビア演奏旅行を皮切りに国際的な演奏活動を展開。世界の架け橋としての音楽活動を目標に、2017年以降米日財団のリーダーシッププログラムのフェローとして活動。音楽のヒーリングについて、脳神経科学者との共同研究や、講義もする。

詳しくはHPにて:Musicalmakiko.com




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