来夏の映画観ようよ♪
Vol.35 キャプテン・マーベル
2021-06-04
新しい年号『令和』が始まることだし、不得手だったジャンルに挑戦してみよう!とアベンジャーズ・シリーズを観ることにした。しかし、既に二十作品も発表されておりどこから手をつければよいかわからない…そんな壮大なシリーズの誕生秘話、原点にあたるのが本作。
超人的なパワーを持つ女性ヴァースは、六年前、記憶を失い倒れていたところをクリー人のヨン・ロッグに助けられる。以来、クリー人の惑星ハラでスターフォースという特殊部隊に所属し日々訓練を受けていたが、ある日天敵であるスクラル人との戦いの途中で捕われ、何故か自身の失われた“記憶”を探られる。うまく脱出できたものの地球に墜落してしまい、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.のエージェント・フューリーと協力して追手と戦いながら、自らの過去とそこに隠された秘密と向き合っていくことになる。
アイアンマンやハルク、キャプテン・アメリカらヒーロー達で結成されたチーム、アベンジャーズ。その活躍ぶりは何となく知ってはいたが、このキャプテン・マーベル(ヴァース)はとにかく桁違いに強い!しかし、こんなに強くて敵無しの状態だとつまらないのでは?とはならず、謎解きの要素はもちろん、舞台がおよそ二十四年前の1995年ということでニルヴァーナをはじめ聞き覚えのある懐かしい曲がかかっていたり、猫のグースが実はただ者ではなかったり…と見所がたくさん。“ペガサス計画”や“テッセラクト”、フューリーの“ポケベル”など、シリーズを観ていない人間にとっても興味深い設定があり、アベンジャーズ初心者でも楽しんで鑑賞できた。
「アベンジャーズにスーパーマンは登場しないのか?」(前者はマーベル系、後者はDC系)と思っていたくらいアメコミの知識は全くないが、打たれ強くタフな女性、ヴァースの姿に勇気づけられ応援したくなった。公開になったばかりの“アベンジャーズ/エンドゲーム”での彼女の活躍にも期待したい。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

