What’s Up, 神主さん?
第13回 感謝祭の秋! 七五三の秋!
2020-10-28
コロナの影響でステイホームな時間が増えたので家庭菜園を始めたところ、カボチャやナス、豆などが次々と実り、収穫の秋を迎えています。自然の力による実りに改めて驚き、感謝の気持ちを抱いています。
神道は自然の力への畏敬と感謝の気持ちを伝える生き方です。毎年秋には自然の恵みの賜物である収穫に感謝し、その気持ちを自然の神々に伝えるイベント=お祭りをします。お祭りはまた、そうした気持ちを再確認するきっかけの役割も果たしています。
興味深いことに、祝詞には、「感謝しているのは〇〇です」という箇所がありません。つまり、実りを享受する者すべてからの感謝の気持ちを、神主・参列者が代表して伝えているのです。これは古の時代から日本人がずっと続けてきた文化です。
出世稲荷神社では、毎年11月13日に秋祭をします。この秋に収穫したお米や野菜、果物をお供えして豊穣を感謝し、来年の恵みを祈願します。稲荷神社の神様は豊穣の神様ですので、秋祭りは稲荷神社にとって大切なお祭りの一つです。
11月にはもう一つ、幼い子どもを持つ親にとって「感謝」のイベントがあります。七五三です。七五三は「着物を着て写真を撮る日」ではありません。子どもの成長を感謝し、更なるご加護を祈願しに「神社にお詣(まいり)をする日」です。「着物」「写真」は言ってみればオプション。メインは「神々への感謝」だというのを忘れずに。
アメリカ出世稲荷神社では、11月13日(金)に、秋祭りと七五三詣、お焚きあげを斎行します。秋祭りでは、開運招福・健康祈願のご祈祷を予約された方に、ご参拝・遠隔に関わらず、秋祭り限定の開運初穂守を授与いたします。
また、11月15日(日)には、電話をつないで七五三のご祈祷を行う「ステイホーム七五三」をご奉仕いたします。
詳細は当神社のウェブサイトをご覧いただくか、メール(contact@ShintoInari.org)にてお問い合わせください。
秋の味覚に舌鼓を打つ時、サンクスギビングでターキーを食べる時、子どもの成長を実感した時、自然の神々に感謝の気持ちを伝えて下さい。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

