NIKKAN SAN 2021-01-05

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コラム

来夏の映画観ようよ♪
vol.66 事故物件 恐い間取り

2020-09-17


 都内で一人暮らしをしていた頃、年に一度は引っ越していた。同じ部屋で同じ景色を見ていると飽きてしまうからだ。その都度不動産屋へ行き、条件に合った物件をいくつか見に行くのだが、玄関を開けた瞬間、小綺麗なのになぜか「結構です」と断ったことも多く、逆に、ろくに見ないで「ここで!」と即決したこともある。
 
 コンビ芸人を続けて早や十年、一向に売れる気配のない“ジョナサンズ”の山野ヤマメ。ある日、限界を感じた相方の中井から解散を告げられ困り果てていたところ、偶然、番組プロデューサーから声がかかる。それは、殺人や自殺があったいわくつきの部屋―事故物件に住んで何か面白い映像を撮ってこい、そうすればTV出演決定だ、との提案だった。戸惑いながらも「やっと掴んだ売れるチャンスだ」と引き受けたヤマメの身に、引越し初日から奇妙な現象が続き…。
 
 知る人ぞ知る“事故物件住みます芸人”として話題を呼んでいた松原タニシが、これまで実際に体験した怪奇現象を基にした本作。主人公は、芸人と対極にあるアイドル、亀梨和也に置き換えられ、また、ゾワッと鳥肌が立つシーンはあるもののコメディ要素も多く、本格派ホラーとして見に行くと少々肩透かしを食らうかも知れない。しかし、そうでも脚色しないと恐怖で帰宅不能になる一人暮らしの方も多いからでは、と憶測した。一体どれだけの鑑賞者が、帰宅後自室に不自然なシミや壁のへこみがないかどうか調べるだろう。当の本人、松原タニシは今なお事故物件を転々としているそう。単に人々を笑わせるだけが芸人ではなく、体を張って興味深い、未知なることを我々に見せてくれるのもまた芸人魂ということか。
 
 地元に戻ってからも、二度引っ越した。一軒目は、引越し後間もなく夜中に真下の部屋が全焼して住人が亡くなり、二軒目では数年前に飛び降り自殺があったらしい。こんな身近に事故物件があるのだ。気にしていたらキリがないと思う反面、もし“何か”が見えてしまった場合は即座に引っ越したい。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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加西来夏

職業:旅する映画ラヴァー。映画の聖地であり、年中カラっとした最高の気候…世界中を旅しているけど、やっぱりL.A.が大好きです。年間視聴映画100本以上、訪問39ヵ国~。好きな言葉は“世界は驚きと奇跡に満ちている”。ご意見はkasai.laika@gmail.comまで




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