NIKKAN SAN 2021-01-05

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コラム

Los Angelesの顔
No. 90 小山田 匠 さん 俳優

2019-10-19



◆この度、主演した短編映画『Last Choice(邦題:もがき)』(LU TE-HSING 監督)が、Independent Filmmakers Showcase 2019や NewFilmmakers New York 2019などに入賞、Asian Film Festival of Dallas 2019ではBest Experimental Short Filmを受賞しました。感想は。

本当に嬉しい気持ちと、キャストしてくださったLU監督に感謝です。LU監督にとって、この作品は初監督作品なのですが、最初の打合せの段階から撮影まで、びっくりするくらいプロ意識の高い環境でした。

監督とは作品や役に対する意見交換も本当に気軽にさせていただきました。一部には私が提案した構図を採用していただきました。

多くの映画祭で評価されたことは嬉しいにつきます。

日本、米国、台湾合作短編映画『Last Choice』のポスター。 LU TE-HSING 監督、小山田匠主演の映画


◆『Last Choice』の主人公カイト(海人)を演じるにあたり、リサーチしたことや心がけたことは。

主人公のカイトは「ひきこもり」で、部屋でゲームをやっている青年です。

東日本大震災の津波が発生した時も避難せず、結果、最後まで部屋にひきこもったままで「死」を選びました。これは、実話をモチーフにした内容です。

僕はオーディションを受けて、この役に選ばれたのですが、ひきこもりについて様々な情報を調べたり、ネットで東日本大震災の映像もかなり見たりしました。

映画の中では一言もセリフがない設定でしたので、どのように感情表現をしていくかは、かなり色々考えました。特に物語の終盤で死を覚悟するシーンは、本当に悩みました。

東日本大震災が発生し、カイトが窓から見たのは信じがたい光景だった…(映画『Last Choice』から)


◆LU監督からの演技指導や要望は。

特に現場で細かい指示はありませんでした。監督は、日本で社会現象であるひきこもりの現状にひどく心を打たれて、本作品の制作を思いついたそうです。

選考を兼ねた面談の段階で、ストーリーボード、そして、役の決定後、全体の流れをアニメ化したものを見せていただきま、ストーリーの概要を理解させていただきました。

僕が出演するほとんどのシーンはカイトの部屋で撮影されました。このセットはロサンゼルスのアパートのリビングルームに監督自らが組みました。またCGとVFX(ビジュアル・エフェクツ)も監督が制作しました。

数週間にわたり毎週末ミーティングをして、演じる上での疑問や提案を話させていただき、本番前には全て通したリハーサルをさせていただきました。

このような環境は、役者にとって本当に恵まれた環境だったと思います。

様々な物で埋め尽くされた部屋に引きこもるカイト(映画『Last Choice』から)


◆『Last Choice』に出演して次のステップに繋がったことは。

単独主演作品が賞をいただけたことは少し自信につながりました。特に第29回Independent Film Showcase LA FILM FESTIVALに作品がノミネートされた時はそう感じました。

どの作品に参加しても毎回色々な気づきや反省があるのですが、今回の一番の収穫は、演技は台詞によってかなり助けられていると気づいたことです。それ以後の作品でもこの経験はかなり活かされていると感じます。

◆来年公開の映画「THE TROUBLE」はについて。

ストーリーは、元ハリウッドスターのBilly Mackが、行く先々で繰り広げる苦難と試練のハチャメチャダークコメディです。作品全体を通して、かなり社会風刺の効いた作品です。

Billyの唯一の親友は、愛犬ピットブルのBOOのみです。僕の役は、Billyが求人で応募したとある日系環境団体の代表、吉田という役で、かなり思考がぶっ飛んだキャラクターになっています。

監督はWilliam McNamaraで、主人公Billyも演じます。他の出演者はTom Sizemore、William Baldwinなどです。

「THE TROUBLE」は、僕が日本からアメリカに来て初めて参加した映画になります。

小山田匠演じる吉田(左)とWilliam McNamara演じるBilly(映画『THE TROUBLE』から)


◆活躍の場を日本からアメリカに移した理由は。

2016年の夏くらいに、日本でハリウッド映画のオーディションを受ける機会がありました。そのオーディションには落ちたのですが、オーディション自体がとにかく楽しかったんです。そのオーディションでは、自分が役者をスタートした頃のワクワク感を感じることができました。こんなオーディションならいくらでも受けたいなと思い、そんな勝手な妄想からアメリカに来ることを即決しました!

◆今後の活動予定と抱負について。

レインボータウンFMという東京全体をカバーしているFM局で2012年から「小山田匠のシネマサプリ」という番組を週1でやっています。日本の監督やプロデューサーなどをゲストに招き、質問をさせていただいてます。これはこれからも継続していきます。インターネット(http://885fm.jp/)でも視聴できます。
小山田匠のシネマサプリ
(火曜 22:00-22:30)



来年は映画「The Trouble」の公開を控えています。

これからもオーディションに楽しみながら取り組み、固定概念を覆すような作品に出たいです。


Sho Oyamada Instagram:@639sho639



小山田 匠(おやまだ しょう)プロフィール  俳優。2018年より拠点を日本からロサンゼルスに移し活躍中。主演した短編映画『Last choice(もがき)』はAsian Film Festival of Dallas 2019でBest Experimental Short Filmを受賞するなど多くの賞を受賞。日本の大手映画会社制作の作品『シン・ゴジラ』、『天空の蜂』、インディーズ作品『振り子』、『クレヴァニ愛のトンネル』、『少女は異世界で戦った』など多数の映画に出演。日本ではテレビなど40本以上の作品にも出演。来年は米国で『THE TROUBLE』を含む複数の映画の公開が予定されている。2012年より東京のレインボータウンFMで映画番組「小山田匠のシネマサプリ」のホストを務める。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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日刊サン編集部




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