編集部
初代 川柳 生誕300年記念 ⑨ 十六代宗匠 尾藤川柳が初来羅!!
2019-05-07
5月18日、「十六代 尾藤川柳氏を囲むゆうべ」(パイオニア川柳吟社後援)がトーレンス市で開催される。
川柳嗣号者がアメリカで講演するのは、川柳史上、今回が初めてとなる。十六代川柳氏に、没後170周年を今年迎えた葛飾北斎の川柳家としての魅力について聞いた。
ー江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎は川柳家だったそうですが、十六代川柳氏にとって、北斎の川柳の魅力は。
世界の芸術に影響を与えた100人のうち唯一の日本人として挙げられた北斎。今年の「新・北斎展」を見ても、その絵画面での素晴らしさは言うまでもありません。
その世界に誇る北斎が、14歳から亡くなる直前まで川柳と関り、句を作っています。もしかすると、北斎の人間を観察する目は、川柳で養われたのではないかとも思います。
今日知られる四百句ほどの北斎川柳の一句一句が、句会での甲乙という評価を超えて、人間真理の一面を捉えていることも事実です。
川柳の三要素とは。
三要素(うがち・おかしみ・軽み)の原形は、阪井久良伎により明治36年(1903年)の「川柳梗概」により提唱され、翌年の『川柳久良岐点』によって明確にされた。
これらは、あくまでも作品の結果であり、目的ではない。うがちをベースに軽みという技術が加わり、おかしみを生むという立体構造をとっている。(出展・ドクター川柳 www.doctor-senryu.com)
十六代 尾藤川柳氏を囲むゆうべ
◆柳話:川柳の楽しみと文化・北斎170年/川柳とは(発祥と文芸理念、「川柳260年」)/初代川柳と川柳の三恩人について/葛飾北斎と川柳(北斎の目は川柳で研ぎ澄まされた)/アメリカの川柳(日本での照会映像)/川柳の楽しみ(生きた川柳のために)
◆お題:「つなぐ」(興味がある人は三句作って持参。持参しなくても参加可能)
◆日時:5月18日(土)5pm~7pm
◆参加費: $10
◆会場: Redac Gateway Hotel, Torrance
20801 S. Western Ave., Torrance, CA 90501
◆お申込&お問合せ先:
310-257-9440 (石口)310-828-4734 (宇都)
◆十六代川柳氏ウェブサイト:ドクター川柳
www.doctor-senryu.com
◆フェイスブック:@senryu.bitoh
(つづく)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

