旅は呼んでいる。
vol.27 アラブ首長国連邦 ~アブダビ~
2019-04-11
シャワーと寝床があれば十分!といつもは宿にこだわらない。が、誕生日も近いことだしたまには星付きの高級ホテルに泊まってたい、と思い浮かんだのがアブダビにあるエミレーツ・パレス。映画“fast furious 7”にも登場した、王宮のようなデザインのホテルだ。
眩い-チェックインのためロビーに入ると、見渡す限りゴールドカラーの壁、内装。もはやゴージャス!という感想以外思い浮かばない。アラブ首長国連邦といえば近年はオイルマネーで潤っている事は知っていたが、もっと昔、アラビアン・ナイトの時代を想起させるような豪華さ、壮大さを感じた。24金のアクセサリーを物色してみたものの手が届かなかったので、代わりにエミレーツ・パレス内にあるカフェで名物の金粉入りカプチーノを頂いた。また、7つ星ホテルを自称しているだけあり、専属のバトラーがつくというシステムに驚いた。外出から戻るとバースデイケーキと『誕生日おめでとう』と飾り付けがしてあり、こんなサービスがあるなら誰かと分かち合いたかった、と思いつつ一人でケーキを平らげた。
観光では、フェラーリ・ワールドは絶対に外せない!と意気込んで行った。歴代のモデルやエンジンが展示されている他、アトラクションも充実。中でも目玉である最高時速240kmで走るジェットコースターは、相席になったおじ様が『Noooo!』と叫んでいたのをいい事に自分も負けじと悲鳴を上げ、普段味わうことの出来ないスピード感とスリルを満喫した。
中東らしい名所、シェイク・ザイード・モスクでは、女性の肌の露出は厳禁。七分袖のジャケットを伸ばしてギリギリ入場できた。純白の外観も美しいが、中の色鮮やかなステンドグラスやタイルも美しく、イスラム美術の豪華絢爛さは抜きん出ているなと改めて感じた。
街中ではレクサスやベンツなど高級車が多く走り、土産屋には金製品が並ぶ。アブダビはいち一般庶民がお金持ちの暮らしをひととき体験出来る、アメージングな場所だった。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

