旅は呼んでいる。
vol.25 シンガポール
2019-03-07
数少ない友人の一人が、シンガポールでしばらく仕事をすることになった。「宿はあるから遊びにおいでよ!」という誘いに乗り、あまり下調べもせず現地へ向かった。
“赤道直下にある国”と地理の勉強で習った通り、これまで経験したことのない猛烈な陽射しに加え高湿度で、到着して丸二日間ダウンしてしまった。元気になり真っ先に向かったのは、シンガポールのシンボルともいえるマリーナベイ・サンズ。夜景好きとしては絶対に押さえたい、最上階にあるバー“KU DÉ TA”(現:CÉ LA VI)へ。ここからの眺めを見てテンションの上がらない人間がいるだろうか?
また、シンガポールは洒落たデザインのバーが多く夜な夜な楽しく出歩いた。グランドハイアットにある“Martini Bar at Mezza9”は天井の窓ガラスが印象的でハイセンスな内装、メインストリートであるオーチャード・ロード近くの“No.5”は、中国の赤い提灯や家具で彩られたアジアンテイスト。そして、シンガポール・スリングというカクテル発祥の地“ロングバー”は香港のペニンシュラと同じくイギリス植民地時代に開業したラッフルズホテル内にあり、コロニアル様式の外観も美しく歴史を感じられる。
広大な敷地を持つシンガポール動物園やナイト・サファリ、チャイナタウンやアラブストリートなど多国籍感を味わえる名所もおすすめだが、セントーサ島のユニバーサルスタジオ手前にある“Simply toys”というおもちゃ屋が、まるで博物館のようなコレクション数で思いがけず心が躍った。スター・ウォーズのダース・ベイダーや、プレデターの等身大像、他にもグレムリンやバットマンなど東京の秋葉原にもないほどのフィギュアが所狭しと展示されていたのだ。
海南鶏飯というチキンライスや、海老入り焼きそばホッケンミーなど様々な土地の料理もリーズナブルに食べられる。街全体が清潔で治安が非常によく、東南アジアが初めてという方、女性の一人旅にも向いている国!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

