あんな家こんな人
vol.5 右と左どっちが偉い?
2018-05-03
当店の建物の横は庭になっています。店の窓からは、竹が生い茂るのが見え、噴水の水の流れる音がかすかに聞こえるGoodLocation。当然反対側の建物もGood Locationで住民も問題ないだろうと思いきや、そうでもないのです。
どうも隣人が違う人物と気が付いたのは、もう3回以上あるかもしれまません。1年間住むか住まいないかで出て行ってしまうのです。確かに、こちらと同じ向き、同じ時期に建ってるし、間取りも同じだから同じ風水なのにおかしいと犬と散歩しながら、ぼんやり眺めていました。
そして、いつものようにお客様の鑑定書を作っている時、ハタっと大事なことに気が付きました。
「庭はこっちには左側でも、隣人にとっては右側!」
実は、「右」と「左」これは重要なことだったのです。
古く中国から伝わった古い日本の文化の1つに、「左上座」というのがあります。位の高い人が左の上座に座るということです。
雛人形の飾り方で四段目の随臣(ずいじん)は、左に位の高い『左大臣』、右に『右大臣』を飾ります。黒の装束を着た年配の男性、左大臣は位が高く、位置は正面から見て右側です。一段目の親王飾りの男雛、女雛に関しては諸々ありますが、平安時代から続く置き方は、随臣同様、男雛が左、女雛が右でした。
ところが、大正天皇が即位の際、洋装されたお姿で皇后の右に立たれたことから、新しい並び方とされ、関東は、この並び方になったそうです。
さて、古代中国から伝承されている『風水』は、同様に左を優位とします。自分の家からみて、左の建物が高ければ、問題ありませんが、反対の場合は少々問題あり。ましてや左が空き地や駐車場の場合はもっと凶作用が来やすくなります。同様に家から見て左下がりの坂は、『血光』と云い、家の男子が怪我やマイナスの事象が起き易くなると云われています。また、お向かいの家がそういう場合もこちらに影響が出るとも云われています。家に入って左側が大きく開けている家も同様な事象が起きやすいそうです。風水での対策は、家の中だけすることもできます。
さて、新聞を置いて、家の外に出てみて下さい。どうですか?
当店を高い位置から見たところ。店から見て右に庭あり。加えて微妙に左の建物が前に出て高い。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

