今月の庭仕事
Lesson 200
2017-12-20
冬期の時期にすることは芝生の緑を保つ、果樹を管理する、花壇の準備をする、新しく植える果樹やバラの植樹の準備をする、冬野菜を管理する等、することはたくさん思い浮かびます。しかし、クリスマスやニューイヤーと行事が目白押しで、庭の手入れをしている時間がないと言う方も多いかと思います。けれど、家の前に立って芝生を見てみましょう。
サマーシーズンローンが休眠期に差し掛かり、気温の低下とともに急速に緑を失いつつあります。クールシーズンローンは夏の水不足の影響で瀕死の重症、夏期の雑草も今は枯れて茶色になり無残な状態になってませんか?こんな状態でお客さんを家に招待できますか?ここはひとつクリスマスパーティーやニュウイヤーパーティーの準備の一環として、冬期のナイスローンに挑戦してみませんか?
一発逆転の秘策があります。「オーバーシィーディング」と言って、低く刈った芝生の上からパラパラと草の種を蒔くだけという簡単な方法です。今ホームセンターに行くと山積みになって売られているはずです。一年草という意味でアニュアルライグラスシィードと呼ばれています。氣になる値段は、他の多年草の芝生の種に比べると格段に安く、発芽も早いです。
ただし欠点もあります。葉に水分が多いので刈るのに時間がかかります。以前、多くの山火事があった時、政府が焼け跡に蒔く目的で大量に購入したことがあり、売り切れて手に入らなかったことがありました。今年、必要な方は早めに購入しましょう。
水分が多年草並みで非常に刈りやすい新しいアニュアルライグラスも最近は販売されています。この新しいアニュアルライグラスが販売される前は多年草のペレニアルライグラスの種をオーバーシィーディング用に蒔いていました。値段は高いです。
種を蒔いた後は種用の肥料をやり、それから低く刈ったローンの上にある種をハイプレッシャーウォーターで芝生の草の中に押し込みましょう。これにより発芽後の水分保持が楽になります。種が流れないように心掛けてください。どの種を使うかは予算と相談して決めましょう。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

