今月の庭仕事
Lesson 196
2017-10-18
芝生の敷き替えや種まきに適した時期になりました。これらを計画している場合は、大雨が降りだす時期までに一回目の芝刈りを終らせましょう。仕事の途中で雨が降り出すとぬかるんで仕事できず、芝生再生計画に支障が生じかねません。
私は、1回目の殺草剤としてノンセレクティブのものをスプレーして2週間待ちます。必ず生き残っている草があるので2回目のスプレーを実施します。さらに2週間してから枯草の除去を開始します。この時点で、仕事開始から28日(4週間)が経過しています。
枯草を除去する際にどの位の深さの表土を除去するかは、新しく入れる芝生によって調節できます。新しい芝生がサマーシーズンローンの場合、さほど神経質になる必要はありません。サマーシーズンローンが上に覆いかぶさると古い芝生は成長できなくなります。
しかし新しい芝生がクールシーズンローンで古いのがサマーシーズンローンの場合、地中の茎もできるだけ除去します。表土の除去後に土壌改良剤を入れてかき混ぜ平らに整地します。気合を入れてこの作業をしないとデコボコになって芝刈りがやりにくくなり、水が溜まる場所ができて、芝生を管理する上で障害が出るので気をつけましょう。
スプリンクラーの場所や高さにも注意が必要です。スプリンクラーのパイプが十分な深さに埋められていないと、3、4インチのポップアップスプリンクラーを入れた場合、地表より高くなってしまい壊される原因となります。
ソッドを敷いた時にスプリンクラーヘッドが1/2インチソッドの土の下にあれば最適です。整地、スプリンクラーのアジャストに1週間、1回目の芝刈りまで3週間として、スプレー開始から最初の芝刈りまで8週間かかります。
種を蒔く場合の注意点と芝生の選択は次回ということで。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

