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コラム

今月の庭仕事
Lesson 195 植物の種蒔きについて

2017-10-04

 一般的に植物は種が地面に落ちたり種を蒔いたりすると、すぐに芽が出ると思いがちですが、全ての植物がそうではありません。大方の種は、気候に影響される温度、土の水分、一定の睡眠期間などのいろいろな条件をクリアしてから初めて発芽します。私たちは棚にしまったまま適当な時期に種を蒔くのを忘れることがありますが、自然界のものは適当な条件が揃うと必ず発芽します。大自然の摂理で間違いなく行動を起こします。

 野菜や花などの場合は種を蒔く時期が適当でないとさまざまな障害が出てきます。種を蒔くのが早すぎたり、遅すぎたりすると十分な成果を得るこことができません。

 例として、秋に蒔くエンドウについて話しましょう。

 種をあまりにも早く蒔きすぎて、寒い冬に大きく成長していると寒さの害を受ける率が上がります。そうかといって冬を越してから蒔くと実がなり出すまでの時間が短くなり、エンドウ植物のサイズも小さいので収穫量が減ります。

 花が咲いて実がなることは植物自体のサイズに関係なく、おおむね春夏秋冬の時期に左右されます。これをしっかり理解することが大事です。種を蒔く適当な時期になったなら、できるだけ早く種を蒔きましょう。実がなり始めるまでに植物自体のサイズが大きくなっていれば、花もたくさんついて収穫が多くなります。これは収穫を増やす秘訣です。もちろん適当な時期に種を蒔いたから放っておいてもたくさんの良い実がなるだろうと思うのは間違いです。種を蒔いてから収穫まで、理にかなった水やりや施肥などの栽培の仕方が不可欠であることは言うに及びません。

 適当な種蒔きの時期は、必ず種の袋に書かれています。しかしそれは非常に大雑把で“平均的な時期”と理解しましょう。地域的なことで言うと海岸沿いは内陸部と異なり、家の周りで言うと北側や南側も異なるので、自分が住んでる場所の特殊な状態を知り、微調整をするのを忘れないようにしましょう。


■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。NTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」出演の経歴もあり。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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