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コラム

今月の庭仕事
Lesson 204

2018-03-07

3月に入り気温が上がり始めると思いきや、外はドシャ降りです。これで地表近くの塩分が薄められて、土が中性に近づき、植物が成長しやすくなります。雨水は水道水と違い塩素が入っていないので、雨の時はバケツなどを外に置いて雨水を溜め、後で少しづつ散水しましょう。

 2月中旬は暑い日が2週間ほど続いたので、霜シーズンが終わったと思い、霜害にあった植物の枯れた上部を切り取りました。ところがその後、2週間近く寒い日が続き、切り取った時には生きていた植物も霜害にあい、惨憺たる状態になってしまいました。カスタマーに言い訳するのが大変でした。

 ブーゲンビリア、ハイビスカス、ヘザー、ビンカなど、夏に元気のいい植物、トロピカルプラントと呼ばれている熱帯、亜熱帯式気候の地方原産の植物は、特に被害を受けやすいようなので、これらの切り戻しは、もう少し待った方が無難なようです。

 落葉果樹はどんな感じでしょうか? 花芽が付いていれば、この冬は寒さの積算時間が十分だったということです。花芽のつぼみが開く前に最後の病害虫駆除のスプレーを終えましょう。

 花は咲いている割に実ができないという話を聞きます。これは実を作るために必要なリン酸が、木が必要としている時に吸収できる状態でなかったのかもしれません。寒肥の大切さが分かります。

 または蜂が受粉の手伝いをしてくれなかったかもしれません。試しにQティップを使い、人工授粉に挑戦してみてください。それで実が生れば万々歳です。

 実が生りだした時は摘果をお忘れなく。一つの枝に多くなり過ぎると、実は小さくなり、枝は重みで折れてしまいます。

 今月、優先してやることは夏野菜畑の準備です。連作障害を防ぐために畑を移動するなどはっきり言って無理なので、有機肥料(元肥)やプランターミックス(土壌改良材)を入れて、準備しましょう。元肥としてチキンマニュアやステアマニュアを入れて耕した場合、地中で発熱するので、野菜を植え付けるのは2~3週間後になります。

 頑張っておいしい野菜を作りましょう。



■コラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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