編集部
パラリンピック正式競技・車いすテニス 20年の東京・28年のLAを目指す 日本・アメリカ・カナダの若い選手たち <4>
2018-01-25
国別対抗・国際親善試合「JTB 車いすテニス・グローバル・チャレンジ」(B Adapitve Foundation主催)に参加した日本、アメリカ、カナダの選手と関係者に、各国の車いすテニスの課題や抱負をインタビューした。毎日連載パート4。
坂口 剛さん
一般社団法人 日本車いすスポーツ協会 代表理事
車いすテニスクラブ「ウラテク」校長
ダブルスの試合を佐原春香さん(右)と大内山匠さん
―日本に帰国したら、親御さんには、どんな報告をしますか。
坂口 子どもたちは意外と積極的だったよ、海外の選手とコミュニケーションを取ろうとしていたよとかですね。
ホテルでは男子3人が同室で大人はいません。部屋はとにかく“ゴミ屋敷”で、昨日も今日も準備が間に合わず遅刻しました。
汚い部屋だと準備に手間取って集合時間に遅れてしまう。遅刻はみんなに迷惑をかけると気づく。
自宅だと親は自分が準備した方が早いから、パッパッパってやってしまう。けれど、これでは子どもはいつまでたっても成長しないし、自立もしない。
スポーツをする場合、試合が明日あるなら前日には睡眠を取り、食事は試合の何時間前にはとると、いろいろと考える必要があります。
自分が好きなことをやるために努力をするのが大事です。私自身が、子供の時にこのようなチャンスをもらってこなかった。選手たちに“チャンス”を感じてもらうことが大事だなと、私は思っています。このようなことを親御さんにご報告したいですね。
これが一番大切で、テニスで勝った負けたは二の次だと思っています。
(2018年1月26日付けにつづく)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

