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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第388回 堀之内氏去り、千葉氏来る!

2016-08-18

人生は別れと出会いが繰り返される場所だ。
LA総領事、堀之内秀久氏は二年も経ずに外務本省に戻された。
官房付きでしばらく休みをとるが、有力局長に就くのはほぼ確実だ。
LA総領事のポストは二年半前後務めるのが通例なのに、「日本に戻れ」と言うからは本省の覚えが目出度いのだろう。
去る三月のこと、堀之内夫妻と対談、やりとりを本紙に載せたからご記憶の読者もおいでだろう。
フル四ページ広告なしの対談だった。異例の扱いに堀之内氏も驚き、かつ恐縮されていた。
堅い外務官僚のイメージなのに中国文化に驚くほど精通し、中国研究家のオランダ人サビーン夫人も夫に負けない博学を日本語で披露してくれた。
「土、日が必ず潰れるLAの勤めに不満はないか」と水を向けると、「それが私たちの務めです」と凜と応えた夫人の表情がとても印象的だった。
後任は千葉明氏。
堀之内氏と同じ東大卒のチャイナスクール出身で、夫人と共にUCバークレーで修学、四度目の米国暮らしだそうだ。
着任するなりドジャースの「ジャパンナイト」に臨み、レイズ戦の始球式で一球を投じLAデビューを飾った。
捕手を前田健太投手が務めイベントを盛り上げていた。
 
 堀之内氏の帰国直前、総領事公邸で開かれた「佐賀の夕べ」は、佐賀市の「大和酒造」の米市場参入を励ます集いとなった。
権威あるIWC(国際ワイン挑戦会)のコンペテイションの日本酒大吟醸の部でこの五月、他の六メーカーと共に金賞を受賞した。
北島社長によると、七二○CC瓶六千本ずつを東部と西部に投入する。
同社は一六四○年創業の老舗で、不振の続く日本酒の需要を米市場で一気に挽回したいという。
京都一筆龍の手島啓輔氏がこの日の余興を務め、彼の描いた一筆龍に歓声が上がっていた。
龍を一筆で描く絵師は手島氏を入れて日本に三人しかいないという。
堀之内氏と繋がっていたいという惜別のメッセージが一筆描きに籠められているようだった。


 


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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