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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第390回 天皇の生前退位の真意は何か

2016-09-01

天皇の生前退位の真意は別にあるとする見方がある。が、その前に東アジア等の動向を少々。
中国の態度は目に余る。日本の海域を侵し「喧嘩やる気ならかかって来い」と言わんばかりだ。
米国は表向き「尖閣は日米安保の範囲内」といい日本防衛を約束しているが、本音はどうか。
米中衝突を避け小競り合いを日中に留め、米兵を出さず日本に武器を買わせることに専念する気かもしれない。
と言うのも米国は政府と民間の軍産複合体で、数年ごとに戦争ビジネスに勤しむ体質だからだ。
映画監督の黒澤明は「人類は滅びるまで戦争をする気か」という言葉を残している。
五○年代の発言だが、戦犯の東条英機は透徹の洞察を遺書(一九四八年十二月)にして次のように述べている。
『国家から慾心を除くということは不可能である。されば世界より今後の戦争をなくすということは不可能である。
第三次世界大戦においては極東、即ち日本と支那、朝鮮が戦場となる。この時に当たって米国は武力なき日本を守る策を立てねばならぬ。これは当然米国の責任である』。
次の世界戦争は日本と中国、朝鮮が戦場になる。日本を戦争放棄国にした米国には日本を守る責任があるというのだ。
安倍内閣は「安保法」を成立させ「憲法九条」の戦争放棄を棚上げして戦争に備えつつある。
下位法の「安保法」で上位法の「憲法」を侵すのはタブーなのに、それも止むなしとしている。
中国敵視のリアリズムで、東條の言う極東戦争に向かおうとしている。

国民を思い平和を希求する天皇が立ち上がられた。それが生前退位の真意だという見方がある。
政治的言動を許されない天皇ができることは天皇を辞めることだ.辞めることで平和憲法破壊を止めるのだ。
 象徴天皇が自分の声で暗に憲法の皇室条項と皇室典範の改正を求め、安倍内閣の九条改正を封じ込めようとしている。
この見方が当たっているなら、これほど高貴で滅私の行動はないと思う。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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