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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第397回 日本野球界の怪物、大谷翔平

2016-10-20

「スケールでかすぎ」。日ハムの二刀流プレーヤー、大谷翔平に対する賞賛の声だ。
パリーグCSファイナルS第五戦九回に登板、球速一六五㌔を三回投げて日本人を狂喜させた。
自身の一六四㌔を上回る日本新で、「チャプマンの大リーグ記録一六九㌔を早く破れ」と、ファンの期待は膨らむばかり。
 
 ピッチャーマウンドからホームベースまでの距離は一八・四四㍍。
投げるは周囲二三㌢、重さ一四七㌘の球で、コルク、ゴムの芯に糸を巻き牛革で覆っている。
大谷が一・四四㍍踏み出し球を投げると、捕手のミットに収まるまでに○・三五秒かかる。
投手と打者の対決は常に心理戦で、ただ投げ、ただ打てばいいという単純な作業ではない。
球が見える時間と脳が「打て」と信号を出すまでに○・二秒かかる。打者は内角,外角、高め、低め、直球、カーブ、フォーク、ストライク、ボール、打つ、見送る等の判断を○・一秒余以内に行わなければならない。
○・一秒余の勝負だ。ヤマを張る以外に大谷の剛速球をヒットにすることなどできはしない。
例えば攻守の駆け引きはこうだ。打者は外角直球にヤマをかけて待つ。大谷はそれを察知、内角高めにつり球を投げる。
ヤマを外された打者は思わずバットを振って三振する。一・九三㍍の大谷、ガッツポーズ。
弱冠二二歳の怪物は六人ローテイションの一角で、週に一回登板、あとは指名打者か外野手だ。
入団した一三年は三勝○敗、防御率四・二三だったが、一四年一一勝四敗、防御率二・六一、一五年一五勝五敗、防御率二・二四、一六年一○勝四敗、防御率一・八六と順調に成長している。
その一方で大打者の片鱗もみせている。
入団した一三年は本塁打三、打率二割三分八厘、一四年本塁打一○、打率二割七分四厘、一五年は本塁打五、打率二割二厘と不調だったが、一六年本塁打二二、打率三割二分二厘と盛り返した。
前例のない二刀流を許した栗山監督の功。将来の大リーグ挑戦を見据え大谷は燃焼の日々だ。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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