後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第417回 東西長生きの秘訣ここに!
2017-03-16
長寿者と研究者に長生きの秘訣を訊いた。
過去最長の長生きは、清王朝初期の李清雲という漢方医だという。
一九三○年のニューヨーク・タイムズに「清朝政府は一八二七年、李清雲氏の五十歳の誕生を祝い、一八七七年に二百歳のお祝いをした」と書いてあるそうだ。
一六七七年に生まれ、死去した一九三三年五月六日には二百五十六歳に達していたという。
長寿の研究に没頭、四十年間は霊芝、クコ、オタネニンジン、ツルドクダミ、ツボクサ、米酒だけを摂っていた。
常に心穏やかに、座るときは亀のように、歩くときは元気な鳩のように、寝るときは犬のようにせよと教えたという。
日本一の長寿は二百九歳まで生きた儀左衛門という江戸中期の人で、将軍に自分の白髪を献上、鳥取藩主、池田斉訓からも表彰されている。
長寿のギネス記録は仏国人女性ジャンヌ・カルマンの百二十二歳百六十四日。活発な人で、八五歳でフェンシング、百歳で自転車を始めた。
長寿食にオリーブオイル、ポートワイン、チョコレートを勧めていた。
徐福が秦の始皇帝の命で不老不死の仙薬を求めた話は有名だが、仏国の研究者Eヴォルノフは、老化した睾丸や卵巣を交換すれば百二十五歳まで生きられると説いた。
イタリアの医師メチニコは腸内細菌による中毒が老化の因だとし、長寿に乳酸菌を勧めた。
仏国人医師オリヴイエは珪酸を注射すると、動脈硬化と慢性腎炎を免れ、七十歳を過ぎても回春できると主張した。
珪酸ナトリウムの静脈注射は動脈硬化を防止、長生きできるとドイツの医師キューンも同調した。
まとめると長寿に効くのは霊芝、クコ等漢方薬、オリーブオイル、乳酸菌、珪酸の摂取、睾丸、卵巣の交換そして早歩き、心穏やかに生きること。
脳の重さは体重の約二・二%、五十㌔の人は千二百五十㌘、六十㌔の人は千三百二十㌘ほど。
二十歳以降、脳は一年に一㌘づつ減るが、長寿努力で脳の重量減を最小限抑えられるという。
普通に生きれば長寿百二十歳は百万人に一人、百二十五歳は三千二百万人に一人の確率だそうだ。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

